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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

8月3日 製品と人~「バスに乗せる」(#437)

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 私はまだ会社が小さいころ、従業員の人に、「お得意先に行って、「君のところは何をつくっているのか」と尋ねられたら、「松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです」と答えなさい」ということをよく言ったものである。(『松下幸之助 成功の金言365』)

いい製品を作るには、それを作るにふさわしい人をまずつくらないといけない、と松下幸之助さんは言います。

それは、本当にその通りだと思いますが、ここには人を育てるというニュアンスがあります。

私は、最近人を育てるという考え方に違和感を持つようになってきました。

「育てる」とか、「与える」とか、「役に立つ」とかという考え方は、相手がいて私がいるという対立軸があって成り立つ概念だと思うのです。そのうえライバルまでいて、「育てる」競争や、「与える」競争や、「役に立つ」競争をしている。

対立と競争の原理に立脚している限り、結局は他人と比べてどうだとか、稼いでいる人間にしか価値がないというような価値観から抜け出ることはできません。

競争や対立のほうが心地よい人も多いようで、その人たちに対して、それが悪いとは言いません。しかし、個々人の心の問題から世界全体の問題まで、大小多くの問題が、この原理に関わっているように思います。

「育てる」ではなく、「集める」でいいのではないでしょうか?

優秀な人を高給でかき集めるという意味ではありません。

その集団にいたければ、自然と努力して力をつけます。逆に、そこにいたくなければ、パフォーマンスを発揮できません。多くの人が努力してまで、そこにいたいと思う組織をまずつくる。人をつくるのではなく、そのような集まりをつくる。

ビジョナリーカンパニー2』では、卓越した企業への変身をとげた企業は、最初に志を同じくする仲間を集め、それ以外は辞めてもらうと分析しています。それは、普通のリストラと変わらないように見えるが、そのような企業においては、その後はほとんどリストラは行われないし、離職率も極端に低くなるということをデータで証明しています。

最初に志を同じくする仲間を集めることを、同書では「バスに乗せる」と表現しています。

育てるよりバスに乗せるほうが、お互いストレスなく、それゆえにパフォーマンスも高いように思います。

今日の一言)育てるのではなく、集める。

 

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次回からはテーマが替わります!本テーマでは、しばらく開催予定がありません。

              ―――

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なので、一番知りたかったことは、

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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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