オルタナティブ・ブログ > ビジネスライターという仕事 >

ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

7月6日 見本を見せる~昭和53年は乱世だったのか!(#409)

»

松下幸之助さんは、「今まではリーダーとして当を得たらそれでよかったけれども、今はリーダーとして当を得るだけやなくして、みずから一兵卒として働くということも可能でなければならん」と言っています。つまり、率先垂範して見本を見せろということで、これは事業部長、社長、会長という役職の人にもあてはまるとも言っています。

これは、今も変わらぬ真理だと思うのですが、問題はこの発言が昭和53年(1978年)のものだということ。

冒頭で、「今までは・・・、今は・・・」とありましたが、なぜ「今」(昭和53年)なのかというと、それは「今」が乱世だからだというのです。

私は、2008年以降、本格的な乱世に突入したというようなことを大昔のブログに書きました。

http://sigmor.cocolog-nifty.com/toppako/2008/01/post_748b.html (長いので読まなくていいです)

ですので、それにちょうど30年先立つ昭和53年が乱世だったというような感覚はあまりなかったのです。

私のような平和ぼけ世代がそう思うのに、松下さんのような戦争をくぐり抜けてきた世代がそう思うのは、正直かなり意外なことでした。

ちなみに昭和53年はどういう年だったのでしょうか?

私は中学3年生でした。日本の首相は福田赳夫(12月からは大平正芳)、アメリカ大統領はカーターです。

サザン・オールスターズがデビューした年で、植村直巳さんが単身北極点に到達した年です。

文化面では明るさがありますが(それは今もそうです)、世相はあまり明るくなく、失業者が136万人とか(そういえば公労協の統一ストがありました)、学生・生徒の自殺多発などの記事もありました。

経済面では不況でしたが、輸出は好調(これも今と似ています)という年だったようです。

私は、専攻が日本史だったので、ある意味あきらめをもって知っていることがあります。それは、歴史上人類全体が幸せだった時代などなかったということ。

そういう意味では、いつでも乱世。世の中変わったように見えて、ちょっと年表を見てみると、なんだあの年も今と一緒だったんだと思ってしまいます。

それでも人は何か楽しみを見つけて生きてきました。

「乱世」という言葉を使うとき、人は何か変化がほしいと思っているのかもしれませんね。

今日の一言)いつだって乱世。

私が売れない営業マンだったときに一番知りたかったことを、トップ営業歴35年の吉見範一氏が教えてくれます。しかも、無料!

icon_ya_red.gif 早く売り上げがほしい人のための「ストレスフリーの"飛び込み"営業」セミナー

午後の部あと1名、夜間の部あと9名(7月6日11時現在)です!お急ぎください。

--

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

--

icon_ya_red.gif 新しいブログをはじめました。 → 悩み、考えることが好きな人のための哲学の森と川

icon_ya_red.gif 無料メール講座で、我々333営業塾のことを知ってください。

icon_ya_red.gif 無料動画セミナー「新規開拓営業組織の作り方」はこちらです。

icon_ya_red.gif 筆者のゆるゆるのイヌ・ネコ・メシブログはこちら

Comment(0)