7月14日 耳を傾ける~2,3回裏切れば崩壊する(#417)
松下幸之助さんは、能力的なものや仕事の熱心さでは同じでも、部下の言うことに耳を傾ける上司の下では人が育つし、そうでないほうはあまり育たないと言います。
理由は、自分の言うことを聞いてもらえると部下としてもうれしいので、自主的にものを考えるようになり、提案など多くなり、視野も考え方も広がるからだそうです。
私が自分のグループを持ったときは、日本一のグループにしようと部下とできうる限りコミュニケーションを取るようにしました。そのようにしている間は活気もあって、営業もどんどん仕事を持ってきてくれました。
そうしているうちに、グループの人数も増えたのですが、それ以上に仕事が増え、サブリーダークラスの人たちに負荷がかかりすぎてしまいました。
早く手を打つべきだったのですが、私はグループの成績を上げたいという欲にかられて、さらにまた仕事を取ってきては、外注に丸投げするようなことさえやってしまったのです。
いくつものプロジェクトが火を噴いたのは当然の帰結でした。私自身も精神的にまいってしまい、部下のいうことに耳を貸さないということが続きました。
ほんの1年ぐらい前までは活気にあふれていたグループも、退職者が続出し、あっという間に崩壊しました。
おそらく部下たちは、私が数回耳を貸さない時点で不信感を持っていたのだと思います。
この件に関しては、私はあらゆることでダメだったと思います。そのうえで、一番いけなかったことを挙げろと言われたら、チームの(それはリーダーである自分のということです)キャパシティを超える仕事を受けたことではないでしょうか。
リーダーは、部下に任せながらも、自分が最前線にいる気持ちでなければいけません。これは先日書いたとおりです。そのためには、精神的にも物理的にも時間的にもゆとりが必要です。
私の周囲のリーダーを見ていても、あるプロジェクトが崩壊して、それにかかり切りになったら、仮にそのプロジェクトは復旧できてもその後チームは崩壊することが多いようでした。
かかり切りになる場合には、そのプロジェクト以外の仕事はすべて人に譲るべきでしょう。それができたリーダーは生き残ったようです。
今日の一言)チームのキャパシティ=自分のキャパシティを超える仕事をリーダーは受けるべきではない。
私が売れない営業マンだったときに一番知りたかったことを、トップ営業歴35年の吉見範一氏が教えてくれます。しかも、無料!
早く売り上げがほしい人のための「ストレスフリーの"飛び込み"営業」セミナー
午後の部は再度満席になりましたが、まだ若干名受け付けます。夜間の部あと3席です!(7月14日10時現在)お急ぎください。
--
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
--
新しいブログをはじめました。 → 悩み、考えることが好きな人のための哲学の森と川