7月13日 自然に、素直に叱る~叱るのも、説得するのも、育てるのも・・・(#416)
松下幸之助さんは、無我夢中で叱ったとか。心して叱ったり、意識して叱ったりしても、相手にはこたえないからなのだそうです。松下さんは穏やかそうな風貌ですが、かなり直情的に人を叱る傾向があったようで、直接教えを受けた多くの人たちが怖かったと証言しています。
本田宗一郎さんなんかはもっとすごくて、スパナを持って従業員を追いかけ回したという伝説があります。
こんなことを我々がまねしても、たぶんダメでしょう。
今月になってから、結局は実績がない人には、いうことに説得力がないとか、人を育てられないとか書いてきました。これも同じ部類であり、同じ叱り方をしても、それで実績のある人とない人とでは受け取られ方が違うという現実をまず受け入れることです。
▼7月8日 説得力~少なくとも内容ではない(#411)
http://blogs.bizmakoto.jp/toppakoh/entry/2921.html
▼7月10日 人を育てるということ~これも結局は・・・(#413)
http://blogs.bizmakoto.jp/toppakoh/entry/2930.html
では、そのような人(実績があり、人が影響される人)になるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは一貫性を持つということです。ちょっと例を挙げましょう。
お客様のためにも会社のためにもなることをする。これがベストです。両方のためにならないことをする。これは当然NGです。
この時点で一貫性のない人もいますが、それは論外。ほとんどの人が問題なくできるでしょうし、仮に両方のためにならないことをして叱られても反発する人は少ないでしょう。
問題は、お客様か会社かを選ばないといけないケースのときです。
普段なら、お客様のためを選びます、だって一度失った信頼を取り戻すのは大変だから、などと言うのは簡単です。しかし、現実にそのようなことが起こったときに、すぐに選べる人は少ない。どっちにもいいようにならないかなどとぐずぐず考えているうちに、どちらのためにもならないことに往々にしてなります。
こういうことは決めておいて、その通りに動けないといけない。
会社であれば、理念・社是のようなものがその基準になります。
ケースバイケースだろうというのであれば、そのような状況に陥ったら即座に上司に相談するというルールでもいい。
とにかく一貫性のある基準を作っておき、それに従わないものは叱る。常にその基準で人を説得する。その基準に従っていることを部下に見せる。
叱るのも、説得するのも、育てるのも、結局は一貫性なのです。そして、一貫性を貫けた人には実績がついてきて、最後にはその人の言うことだから、ということになる。
これが順序というものであり、逆順はあり得ません。
今日の一言)叱るのも、説得するのも、育てるのも、最終的には誰がということが重要になるが、その「誰」になるためには一貫性が肝心。
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午後の部は再度満席になりましたが、まだ若干名受け付けます。夜間の部あと3席です!(7月13日8時現在)お急ぎください。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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新しいブログをはじめました。 → 悩み、考えることが好きな人のための哲学の森と川