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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月5日 道場~この考えを在職中に持てる人は1割もいないのでは?(#347)

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松下幸之助さんは、修行のためには道場が必要で、普通は月謝を払って通うのだが、サラリーマンにとっての道場は会社であり、その会社は月謝を取るどころか給料まで払ってくれるのだから、こんなにありがたいところはない、と言っています。

これと似たような話をよく聞くのですが、会社員でいう人は少ない。独立・起業した人が言っているのがほとんどのような気がします。

私もそうでして、在職中は会社へのうらみ、つらみ、不平、不満しか言っていなかったような気がします。

しかし、会社を辞めてから、会社の看板をどれだけありがたいと思ったことか。また、会社にどれだけお金をかけて育ててもらったことに気づいたことか。

ですが、それでよかったとも私は思います。

そんなことが在職中に分かる人間だったら、どれほど出世していたか。そして、会社で出世できなかったことを、私らしいと思うのです。

ただ、一つだけいいたいのは、それに気づけたことを私は幸せだと思っていることです。

最後まで気づかないのは、きっと不幸です。

だからどうしろとアドバイスもできないので、もしあなたが会社への不平・不満でいっぱいだとしたら、いつか何かのきっかけで、会社のありがたみに気づくきっかけが訪れることを祈るしかありません。

今日の一言)自分が同じ立場で気づけなかったことを人に求めるのはおかしい。できるのは、その人のために祈ることだけ。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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