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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月4日 一人前としての給料~給料をもらっているからプロなんて言っている役員は甘い気がした(#346)

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私は入社式のときに、ある役員の方から、今日からあなた方は給料をもらうのだからプロとしての自覚を持って欲しいといわれたのですが、とても違和感がありました。

給料なんてバイトでももらいます。中にはプロレベルのバイトもいるかもしれませんが、少なくとも普通のバイトがプロだなんて、けっこう豊富なバイト経験のあった私にはうなづけないものがありました。

なので、どの役員の方だったかは忘れましたが、あの方はけっこう甘い仕事をしてきた人なんではないかという印象を持ったことだけは今でも鮮やかにおぼえています。

20歳そこそこの若者に舐められるような役員講話をしてはいけません・・・。

しかしながら、そのときから私はプロとアマとの違いは何かということをずっと考え続けています。ときどき、このブログでも、他の媒体でも新しい思いつきがあると書いています。その点では、その役員を恩人だと思っています。

そういう経緯があったので、本日の松下幸之助さんの講話はすごいとうなりました。

松下さんがプロだと思ったのは、中国人の曲芸師でした。少女に向かって20数本のナイフを続けざまに投げるという曲芸をして、そのすべてが少女の体のぎりぎりのところに刺さるというものです。

それを毎日のように続けている。一つ間違えば、少女は死ぬかもしれない。死ななくても大怪我をするかもしれない。しかし、そこまでやらないと客も金を払ってまで見に来てくれない。

こういう厳しい緊張の中で(やり遂げてではなく)やり続けてこそプロであり、サラリーマンにもそれが求められるというのです。

このような講話を入社式でされていれば、私はうなっていたでしょうし、とっくにプロとアマの違いで悩まなくてもすんだと思います。

しかしながら、プロを目指すのもあきらめていたかもしれません・・・。知らぬが仏ともいいます。

今日の一言)プロとは、厳しい水準を求められて、それをコンスタントに継続できる人のこと。

 

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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