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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月27日 くり返し訓練する~その前に自分の生産能力を知っているか?(#369)

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松下幸之助さんは、『松下幸之助 成功の金言365』の中で繰り返しスピードの重要性を説いています。

今回も、繰り返し工夫された訓練を重ねることで、他の会社が1週間ならば、自社は同じものを3日で作れるようにしなければならないと述べています。

私は、ときどきいくばくかの執筆料をいただく仕事をしていますが、ぎりぎりまで書かないという悪癖があります。

精神的にはかなりきつくなるのですが、しかしながら締め切りがあるのものに対しては、締め切りに遅れたことはありません(暗黙のものは破ったりしますが・・・)。

これは、自分の生産能力を把握できているからです。

どうもこのあたりがいい加減な人が多いように思います。

以前、出版を実現するというテーマで何回かセミナーをやりました。

世の中には漠然と本を出したいと思っている人は多いらしく、そのような人たちがわざわざセミナーに足を運んでくださることについては、感謝もしていますし、いいことだと思ってもいます。漠然と考えていることが、何らかの刺激によって本当に実現することが多いからです。

私自身も以前は漠然と出版したいと思っていたクチなのですが、あるセミナーで刺激を受けて、そのセミナーの数週間後には本当に出版が決まってしまったのです。

なので、漠然は漠然で構わないとしても、1冊の本を書くということが、どのぐらいの文字数を書かないといけないか(たとえば新書200ページなら原稿用紙で何枚か?)、そして自分がそれをどれぐらいの時間で書けるものなのかを把握している人が、私の記憶では一人もいなかったことは、ちょっと驚きでした。

もちろん、テーマやコンセプト(たとえば図や写真が多いのかなど)で、書ける量は変わってくるとしても、大体の目安を知っている人とそうでない人とでは、その時点で出版に対するハードルの高さがかなり変わってくるものなのです。

くり返し訓練するということの意味には、スピードを速めるという意味だけでなく、現時点での自分の生産能力を把握する意味もあるのではないかと思います。

今日の一言)自分がその製品や成果物を作るのに、どのぐらいの時間がかかるか把握していないと、商売では勝てない。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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