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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

3月23日 すきまをおいておく~頑固オヤジも大事(#304)

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(自問自答)頑固オヤジになっていないか......。

今回は、頭の中にすきまをつくっておき、人の言うことや知識を次々と吸収しないといけない(そうしないと頑固オヤジになる)ということを、松下幸之助さんは言っています。

一例として、ある人からすごくいいことを聞くと、ほかにもっといいことを聞いても入ってこないという話がありました。

私は、世の中には確かにそういう人たちがいるなあと、震災後はっきりと知りました。

××先生の言うことだからとか、私がずっとそれが一番だと思ってきたからとか、そのような理由で人の言うことがまったく耳に入らず、それどころか言葉尻だけ捉えて曲解する。

震災後の興奮もそれを助長していたのでしょう。ただ、誰がそういう人なのかが普段よりはっきり見え、よかったと思います。

私自身も振り返ってみれば、ほめられたものではなく、傷つけられるのが極端に苦手な人間だと知りました。ただ、自覚があれば対応はできます。自覚ができてよかったと思っています。

さて、話はぜんぜん変わるのですが、ベストセラーになっている『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』という本を読んでいます。

ところどころ全面的には賛同できない部分もありますが、元気をもらったし、多くのところで共感しています。

いま日本人は世界中で、行儀よく、礼儀正しい、好感が持て、信頼できる民族だという評判なのだそうです。

震災後の報道でも、世界中が日本人の災害後の秩序正しさに驚嘆しているとのことで、この評判を裏付けています。

これって、実は、頑固オヤジ(おばさんもいます)たちのおかげじゃないかと思うのです。

子供の頃は、理由も分からずたたかれたりして反発もありました。でも、犬のしつけと一緒で、一貫性があれば、ああ、こういうときにこういうことをしたらいけないんだなと、子供でも覚えます。

みな怒り方がどうかとか、そんなテクニカルな議論をしていますが、実際は一貫性のなさ(つまり親の子供っぽさ)が問題なのだと思います。

理由なんか言わないが、怒るところで必ず怒る。そんな頑固オヤジたちのおかげで、今日本の評判がいいのでは、と私は思い、感謝しています。

松下幸之助さんだって言っていることは頑固オヤジそのものですし、稲盛和夫さんなんかも同様です。そんな有名人ばかりではなく、日本にはあなたの周りにも頑固オヤジがまだまだたくさんいます。そういう人たちの話にもっと耳を傾けてもいいのではないでしょうか。

今日の一言)感情の起伏が極端な今こそ、人も自分もはっきり見える。

私自身は非力ですが、被災地からのご要望や情報提供をブログやメルマガ、Twitter等で広げることはできます。そのようなご要望があれば、下記のURLにおよせください。

http://www.itbt.biz/inq_mail/form.cgi

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被災地のために何かできないか考えている方は、まずこれを読んでみてください。

http://xdl.jp/diary/index.html#20110313

その上で、これを読むといいと思います。

http://xdl.jp/diary/index.html#20110314

また、テレビで読み上げられているFAXも参考になります。みんな、こんなに暖かい言葉を持っているんだなと感動します。特に子供たちの言葉がすばらしい。襟を正して聞いています。 

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