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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

2月25日 大道と畦道~会社の理念や哲学を理解してから就職はすべき(#278)

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自問自答)強い気持ちを信念化するほどに自分の心に植えつける。そんなことをどれほど経験しただろうか?

すごくはっきりしているのに、親が子に勧めないことはいくつもありますが、これなどは最たるものでしょう。

およそ就職においては、会社の理念や哲学と、自分の理念や哲学が響きあわないのであれば、絶対にやめておいたほうがよいということ、このことです。

しかし、普通の親は、会社の理念や哲学で会社を選んでくる子に必ず言うでしょう。それも大事だけど、給料は?安定は?世間体は?

しかしながら、会社がお金を稼ぐことこそ善と思っている会社に、社会貢献こそ善と思っている人が入社するのは悲劇としかいいようがありません。

あるいは、みんなで助け合うことで絶対に会社は潰さないという社長と、成果によって給料は決まるべきだと考える社員とでは、まったくかみ合わないでしょう。

おそらくサラリーマンの半分ぐらいは、このようなミスマッチがありながら、その会社に勤めてしまったのでしょう。

私は、異動も転職も独立も起業も経験しました。身も蓋もないことを言えば、社会人としてデビューしたときに入った組織に退職までいられるほうが、ずっと幸せだと思います。人生にブレがないということだから。

私は何も考えずに、ただみんなが就職するからという理由で就職しました。結果、不幸が続きました。40代の半ばになってようやく自分の強みだとか使命だとかが見えてきて、かなり精神的に安定しましたが、今でもときどきは不幸感にさいなまれることがあります。

2ちゃんねる等で、ブラック企業というのが流行っていましたが、私が読む限りでは、本当のブラック企業はほとんどなく、ミスマッチを自分の責任と思えない人が騒いでいるケースが多いように思います。

ネットで、元いた会社への恨み、つらみ、悪口などを言っている時間を想像すると、これほど暗く、不幸な時間もないと思うのですが・・・。

今日の一言)理念・哲学のない会社は論外として、理念・哲学の合わない会社は、どんなに好条件でもやめておこう。

 

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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