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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

2月19日 治療~「弱者」こそ、もう国は頼れないと考えているらしい・・・(#272)

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自問自答)みずからの組織・会社が"病気"におかされている。この病には、どんな"薬"が必要なのか――。

会社でも国でも、どうも好ましくない状態になったら、体面を気にせず、躊躇なく治療せよ――このように松下幸之助さんは言います。いまの時代に生きていてほしかったなあと思います。

先日、就労困難者向けのセミナーに参加しました。

そこで知りました。障がい者の親御さんたちは、もはや国には頼れないと思っているそうです。だからこそ、悲惨。無理心中を選ぶ人も多い。

しかし、一方で雇用の創出ということで頑張っている経営者を、私は何人も知っています。社会的にサポートが必要な人たちを積極的に雇っている人もたくさんいます。

このような人たちは、失業者がいたり、就労困難な人たちがいたりすることを、自分の責任だと感じているのです。

ところで、アメリカには、ジェネレーションYという世代がいます。ジェネレーションWeともミレニアム世代ともいわれる世代です。その人たちも同じような意識のようです。

というのは・・・。

二〇〇六年のUSAトゥデイ紙のアンケートでは、一三歳から二五歳の若者の六一パーセントは、世界を変える責任が自分にあると感じているという。(P81)

 

「責任感が他の世代より強いわけじゃない。より賢い選択をするってだけさ。お金じゃ幸せが買えないってことが身にしみて、いやもうホントに身体でわかってるんだ。(後略)」(P80、オバマを大統領にした男 クリス・ヒューズの発言)

『シェア』より

また、日本の10代、20代の若者も、61%までいないかもしれませんが、多くの人がこのような感覚を共有しているように思います。

しかし、残念なことに、ネット上ではこのようなことは偽善と決め付けて、自分は何もしないくせにボロクソに書く人が多い。これは世代に関係なくたくさんいますが、どうも我々の世代に多いような気がしています(というのはパソ通の時代からそんな感じだったから・・・)。

偽善かどうかなんてどうでもいいじゃないですか。実際に「善」がなされれば。

というのは、自分のためでなく「善」をなす人なんて、マザー・テレサを含めても、誰もいないからです。

やっている人たちは、ネットでどう叩かれようともやっています。それは、「対面を気にせず、躊躇することなく、すぐに治療することが大切」(松下幸之助)ということを知っているからだと思います。

今日の一言)自分のためでいいではないか、善をなすのであれば。否定する人は悪口をいうだけだが、応援してくれる人は行動で示してくれるのだから。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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