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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

1月6日 死ぬに死ねない~会社を大きくするのは、目的ではなく手段(#228)

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自問自答)志とは何か――もうどうにもならない、逃げるに逃げられない、死ぬに死ねないというときに、自分を支えてくれるものではないか。

今回面白いなと思ったのは、松下幸之助さんが会社を始めた動機です。

松下電器は、初めは、いわば自分が食べていくために仕事をしたわけです。だから大きな工場をつくるとかは、夢にも思いませんでした。せめて、病気になっても食うことができるようにということだけを考えたのです。

(『松下幸之助 成功の金言365』)

松下さんでも、このような気持ちで事業を始めたというのは、驚きでもありましたし、安心もしました。また、松下さんに親しみを感じる人が多い理由も、垣間見えました。

では、松下電器は無欲だから大きくなったのか?というと、そうではありません。

何度もものすごい苦労あるたびに、そのような守りの姿勢ではどうにもならないということに気づき、その都度投資や人材採用を重ねて、気がついたら巨大な会社になっていたということらしいのです。

このことを松下さんは「艱難(かんなん)が汝を玉にする」ということわざで表現しています。

「艱難」を乗り切るのに必要なのが「志」ということです。

今日の内容は、志が重要だという話で終わっているようです。今までのパターンから考えると明日以降詳しい解説があるはずです。それを楽しみにしようと思います。

 

さて、以前私はこのブログで、すごい社長でないと会社は生き残れないと書きました。誤解もありましたので補足しますと、すごさというのは志の大きさだと言いたかったのです。

最初は、自分が食べていけるというだけでもいい。しかし、それだと必ずジリ貧になり始めます。

そのときに、志を大きく持って次の段階にいこうと考えれば、大きくなれるかもしれない。それでもようやく現状維持かもしれない。

しかし、ここで志が持てなければ、現状維持はおろか、早晩撤退ということになります。

うまく行っていない自営業者や小企業の社長には共通点があります。それは、いつまでも自分たちだけが食べられればいいという考えを捨てきれないところです。

会社が大きくなるのが善だと言っているわけではありません。会社を大きくすることが目的ではなく、会社を大きくしないと達成できない志があるのが善であり、原動力だと言いたいのです。 

今日の一言)会社を大きくするということが目的ではなく、会社を大きくしないと達成できない志が必要なのだ。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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