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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

1月12日 立ち上がる~自分のすがりつくものは、自分で作れ?(#234)

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自問自答)残念な結果で終わる人間になってはいけない......。

恥ずかしながら、PHP研究所は、松下幸之助さんの晩年に作られたぐらいに思っていたのですが、実は昭和21年、つまり敗戦後まもなくつくられたのだと、今回知りました。

その頃の松下さんといえば、財閥指定を受けて追い込まれていたときだと思います。本人曰く、「自殺でもせねばならんような状態」だったとのこと。

PHPとは、"Peace and Happiness through Prosperity"の略で、日本語に訳せば"繁栄によって平和と幸福を"という意味になります。

「理念経営」などという言葉はたぶんなかっただろう敗戦直後に、まさに理念を追求するために研究所までつくってしまったというのは驚きです。

戦後苦しい中にも相当の光明を見出しておったなら、あるいはPHPは考えなかったかもしれない。しかし光明すら見失うほど苦しんだところにPHPを生み出したということは、やはりとことんまで落ちてしまうのを途中で歯をくいしばって、一つの枝にすがりついたというような姿やと思うんです。

松下幸之助 成功の金言365

この部分を読んで思うのです。

自分がすがりつくものは、やはり自分で作りださないといけないのだと。

研究所やコミュニティを自分で立ち上げる必要はないかもしれない。しかし、なんらかの団体や組織に所属するのであっても、だれかが助けてくれるのを待つのは間違いであり、自分から求めていかないとダメ。

さらにいえば、すがりつくものがしっかりしてきて、足場を確保できたのなら、今度は人のために何かを積極的にしていかないと、これもダメ。

人の役に立ち続けないと、人間はダメになるからです。

松下さんの偉いところは、何の光明もないところで、人の役に立つ研究を始めたところだと思います。光明がないからこそ、人の役に立つという人間にとって最大限の幸せを求めたのでしょう。

今日の一言)つらいときこそ、人の役に立つことを考えよう。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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