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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

本当の原理原則と、原理原則っぽい小手先のテクニックの違いが分かる人は、それだけでプロであり、なかなかいない(#193)

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本当の原理原則を求めよう。

毎週1つは反省することがあるのですが、今週の反省は、本当の原理原則と、原理原則っぽい小手先のテクニックの違いをあいまいに伝えていたので、顧客先の若い人たちを混乱させてしまったということでした。

どういうことかと言うと・・・

●メルマガの読者登録のことですが・・・

顧問先の例を出すと、あまりにも生々しいので、似たような別の事例を話します。

私はアメブロのほうで、とにかくゆるーいブログを書いています。

▼社長主夫ライター 突破口の生活
http://ameblo.jp/sigmor/

1日1回日記と称して多少意味のあることを書いていますが、それ以外は携帯で撮影したペットや食事の写真。それもほとんどがタイトルと写真のみ。もう、まったく意味内容はありません。

ところが日に何度も投稿するものだから、それなりにアクセスがあります。会社経営とコンサルタントという二つのジャンルでランキング登録をしていますが、100位以内に入ることが多く、50位以内に入ることもしばしば。

そうなると読者登録というのも、頻繁ではありませんが、月に10数件あります。

おそらくは、ブログマーケティングをされている方が多いのでしょう。「勉強になります」とか「興味深い記事です」とか、明らかにコピペしていろんなところに読者登録しているなという人が実に多い・・・。

見てもらえば分かりますが、勉強になどなりませんし、興味深い記事はほとんどありません。

これは、私の知る限りの何人かのブログマーケターが、原理原則と小手先のテクニックを取り違えているからだと想像しています。

●本人は理解しているのだろうが・・・

以下のようなことを教える人がいるのですね。

ブログでマーケティングするのなら、読者を増やしましょうと。これ自体は正しいのですが、どうもこの人は、アメブロの「読者登録」のことを言っているようなのです。

これ自体ナンセンスです。増やすのであれば、RSSの登録数と、トップページへのブックマークの数です。アメブロの「読者」であれば、「更新をメールで知らせる」にチェックした数を増やすべきですが、これは少なくとも無料の利用者からは分からないようです(有料なら分かるのかというと、興味がないので知りません)。

さらにこの上、次のような原理原則っぽい小手先のテクニックも教えています。

いわく、読者登録を増やしたければ、自分から読者になりましょう。その際に、自分から読者登録を頼むのではなく、相手のブログのどこが良かったかなどを誉めましょう。そうすると、相手も読者登録をしてくれます。自分から売り込んではいけません。

これは、明らかに小手先のテクニックだと思うのですが、世の中では原理原則だと思う人がいるようで、私のブログに対して、見当違いなコメントで読者登録する人があとを絶たない、のだと推測しています。

繰り返しますが、私のアメブロのブログは、勉強にはなりません(笑)。なごみや癒しにはなるかもしれません。

なお、教えているブログマーケター本人は、原理原則を理解しているのだと思います。彼自身はうまくいっているから。ただ、小手先を話すほうが人が寄ってくるということもよく知っているので、上のような言い方をするのかもしれません。

●「売り込まない」というのは小手先なんです

上のどこが小手先なの?原理原則じゃないの?という人は、私のブログをよく見てください。

※読者大歓迎です!今のところ相互読者の依頼には100%お答えしています。読者になってほしい方は遠慮なくおっしゃってください(「相互登録希望」と明確に書いてください。公序良俗に反するサイトでなければお受けしています)。

と書いてますよね?

なので、「勉強になる」なんてあり得ないことを書かないで、「こちらも読者登録をお願いします」と一言書けば言いだけなんです。

だけど、「自分から売り込んではいけない」という小手先を金科玉条にしているから書けないのだ、と推察しています。

ここでの原則は、「相手のブログをよく読んで、相手が望むことをまずしよう」ということ(実は、先のマーケターもそのように明記しています)であり、「自分から売り込まない」というのは、多くの場合は通用するかもしれませんが、小手先のテクニックに過ぎません。

●私の反省

しかし、この区別ができるかどうかは、けっこう難しいのです。

私は、例に出したブログマーケターを批判しているのではありません。実は、私自身もまったく一緒だったということを反省しているのです。

原理原則と原理原則っぽい小手先の違いを明確に伝えてこなかった。

我々333営業塾のコンサルは、営業の「素人」がチームで協力して売っていけるようになることをミッションにしています。たとえば技術者や研究者が営業したいというようなニーズに応えようとしています。

なので、彼らが「売り込まない」ということを原理原則と誤解してもしかたありません。

しかし本当は、売り込んではいけないのではなく、売り込んではいけないタイミングがあるということなんです。そのあたりをきちっと伝えていなかった。

そのようなことをいくつもしてしまいました。混乱するのはあたりまえです。

原理原則と原理原則っぽい小手先を、まずきちっと整理しようと思っています。

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