時間は限られている。くどくど言わずに重要でないことをやめよう~『7つの習慣』【5】(#123)
「最良」の敵は、「良い」なのだ。(S・R・コヴィー)
●解説
『7つの習慣』の「第三の習慣 目的を持って始める」を読みました。
その中で、一番重要だと思ったのが、冒頭の言葉です。
おそらくほとんどのビジネスマンがご存知と思う時間管理のマトリクス(下図)。
第1領域を実行するのは当然です。また、よほど暇でもない限り第4領域に手をつけないのも当然です。
問題は、第3領域で忙しく、第2領域に手をつけられない人が多いこと。
くどくど説明する必要はないと思いますが、第2領域は長期的視点に立った改善などが含まれています。また、第3領域は、追われてやる仕事です。
第2領域に着手しなければ、いつまで立っても第3領域の仕事が減らず、仕事に追われる人生となってしまいます。
そんなこと分かっているけど、どうにもならないという方に、耳を傾けてほしいのが冒頭の言葉なのです。
時間は限られています。第2領域の時間を増やそうと思ったら、第4領域をまずやめて、次に第3領域から持ってくるしかありません。
これをやるためには、何が「最良」かを知る必要があります。そして確固たる信念で「良い」こと(すなわち第3領域)を断るしかないのです。
成功した企業も、人生を楽しんでいる人もみなこれをやっています。
●裏解説
昨日、某社にコンサルにうかがいました。我々333営業塾は、営業戦略会議のアドバイザーという立場でした。
第1回の営業戦略会議だったので、リーダーが主旨説明をしました。
リーダーは、まさに第2領域を一生懸命やることで、第3領域を減らすことを目標としていました。上の図を使って説明したわけではありませんが、私の脳裏にはすぐ上の図が思い浮かびました(なんせ読んだばかりでしたし)。
実際の会議に入ると、喧嘩越しではなく紳士的ではあったのですが、営業部隊と技術部隊の間で双方がやるべき仕事に対する意見の食い違いがみられました。第三者の私には、特に、第3領域の仕事を押し付けあっているように見えました。
※リーダーが立派だなと思ったのは、この状況でも決して怒らず、我慢強く話を聞いていたことでした。こういう会議では、喧嘩にならず、しかし本音を言ってもらうのがポイントですが、それが出来ていたのは、参加者も素晴らしかったのですが、リーダーのこの態度に大きく負っていました。
これはどこの会社でもあることです。私がいた会社でも常に頭のいたい問題でした。
このような食い違いも、営業と技術のそれぞれに見えている重要度と緊急度にズレがあるからです。特に重要度には大きなズレがあるのでしょう。
私は、次回までにそのズレをまず知ってはどうでしょうかと進言しました。
立場の違う二つ以上の組織は、必ず疑心暗鬼に陥ります。疑心暗鬼は心の中にあるものなので、それを可視化するのが、ズレをなくす第一歩なのです。
『7つの習慣』の著者スティーブン・R・コヴィーが来日するということで、キャンペーンをしています。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1008/20/news059.html
ブログで紹介してくれるなら、一冊進呈するということで、先週土曜日より『7つの習慣』の読書録を書いている次第です。
次回は、「相互依存のパラダイム」からです。お楽しみに。
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