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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

研修現場で分かること~自分軸作成をラクにする方法

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今週立て続けに、企業研修がありました。

表のテーマはどちらも営業ですが、根底のテーマは自分軸(「誰に」「何を」「なぜ」)についてという得意のパターンです。

月曜日は、某IT企業様。昨日水曜日は、某金融機関様。

アンケート(振り返り)を見ていて、あることに気がつきました。それは・・・。

●若い人ほど自分軸を難しいと言う

あくまで強い相関関係があるということで、例外もあります。

しかしながら、アンケートを見る限りでは、若い人ほど「自分軸って難しいです」とおっしゃる傾向があるということ。

理由ははっきりと分からないのですが、若くなればなるほど、当然のことながら、自分についてじっくりと考る機会が少なかったからではないかと思います。

逆に我々ぐらいの年齢になると、何度も自分を見つめなおさないといけない事態に直面しています。

だからこそ、大学生が面接官の前できちっと自分軸を語れれば、就職面接など恐れるに足らずと以前書いたわけです。

とはいえ、企業研修のお仕事をいただく限り、若い人とお付き合いする機会は今後も増えていきます。

どうしたらいいのか?

●まず経験の棚卸しを

そのヒントを、企業研修をマッチングしてくださるSix Stars Consultingの原田社長が教えてくださいました。

「森川さん。思うんですけど、若い人ほど自分軸が難しいと言っている気がしませんか?」

「ああ。原田さんも気づいていましたか。ぼくも、そう思うんだけど、どうしたらいいですかね?」

「まず、自分の経験の棚卸しをしてもらってはいかがでしょう?そうすると、「なぜ」を先に考えることになり、自分軸が出てきやすくなるのでは?」

なるほど。それだ!

具体的には、以下のようなことをやります。

  • まず、自分が生まれた歳から現在まで、1年1行の表を作る
  • 表の項目は、年、主な歴史的事件、自分自身の強烈な経験、経験から得たこと
  • 遡って考えるか、生まれたときから考えるかは自由だが、とにかく埋められるだけ埋めてもらう

要するに自分年表を作るということです。

これの良いところは、若い人ほど逆に作りやすいということです。

研修などでは、あらかじめ戦後の主な歴史的事件を載せた年表を配っておくなど配慮します。

時間がない場合は事前課題にしておいてもいいでしょう。

自分軸を作るのが難しいと感じている方は、お試しあれ!

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そういう意味では、もしかしたら「自分年表」も書かずに、就職面接に行っている人も多いということ?

それはまずいですよ。ある意味、履歴書もなしで転職活動をするようなものです(提出は求められないとしても)。

面接の受け答えの練習をしている暇があれば(ぼくは面接官をやったことがありますが、よっぽどでないかぎりは気になりませんでした)、自分年表を作るなど、コンテンツを先に作ってくださいね。

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