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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

就活で圧倒的な差をつける方法

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十分優秀なのに企業に採用されない大学4年生が、昨年度は格別多かったことに心を痛めています。

地方に行けば就職先があるのになんて言う大人が多いようですが、自分がどういう行動をしていたのか忘れて、若者だけに自分の意見を押し付けるのは卑怯ですよね。

この記事が、なかなか入りたい企業に採用してもらえない方の一助になれば幸いです。

● 優秀なのに採用されない

企業の新人研修をさせていただく機会があるのですが、思うのは今の20代の方はおしなべて優秀だということです。

どこへ行っても、いつの時代でも、必ず最近の若いのは使えないという方はいらっしゃいますが、だいたいが言う資格のない人でしょう。

自分が若い頃にいかにバカ者であったかを忘れている人にろくなのはいません。また功成り遂げた人は、若者がどうのこうの言っている暇もないようで、こんなことを言っている人はたいがいが暇人です。

ぼくの新人の頃なんか比べるまでもなく恥ずかしい状態だったので、真剣に今の若い人は優秀だと思います。

昨年は、多くの大学4年生が就職できず、「新卒採用」の権利を残すべく留年しているようですが、まず申し上げたいのは、不優秀だから就職できなかったのではないと思うことです。

就職できた人と、できなかった人の差は紙一重程度で、たぶん大きな差ではありません。

そして、採用されなかった方も、すくなくとも採用する側の若い頃よりはずっと優秀だと思います。

しかしながら、あえて申し上げると、やはりできていないことがあるから採用されないんですね。そして、それは採用された側でも十分できている人はごくマレです。

たいして難しくもないのにも関わらず、どの企業の面接官もこれができていたら即採用する、それなのにほとんど誰もやっていない「究極の就活対策」を今日はお伝えしたいと思います。

転職したい方にもお役立つかもしれません。

● やっぱり自分軸

それは、もう毎度のことですが、自分軸を持つということです。

自分軸とは、このブログで何度も書いているように、「誰に」「何を」「なぜ」提供しているのかを明確にすることです。

自分軸が明確な人は、仕事を任せられる感じがします。

自分軸が明確な人は、新しい企画を出してくれそうな気がします。

自分軸が明確な人は、やりぬく理由があるので、あきらめずに事業を伸ばしていく人だと思えます。

自分軸が明確な人は、商品やサービスを売ってくれそうです。

すべて、企業が欲しいと思う人材の条件です。

ためしに、ぼくは新人さんとの雑談の中で、「誰に」「何を」「なぜ」提供したくてこの会社に決めたのかを聞くのですが、いまだかつて明確に回答できた人はいません。

それでも採用されるのです。

もし、「誰に」「何を」「なぜ」提供したいのでと面接で熱く語る学生がいたら、ぼくなら即採用です。少なくとも、きわめて優秀に見えるのは間違いありません。

● あたりまえすぎる?

ぼく自身は、自分が学生だったときも、もちろん今も、就活本など読んだことがないので、いったい何が書いてあるかは知りません。

そして、必要もないと思っています。

だって、「誰に」「何を」「なぜ」が言えるだけで十分ですから。これだけなので、本にするなんて想像もつきません。

自分自身、マネージャとして面接官を経験したこともありますが、その経験から言っても十分だと思います。

ただ、あたりまえ過ぎて効果があるのかなあと思う学生さんもいらっしゃるでしょう。

そんなことはないのです。

自分軸を自力で書くということは、きわめて高度なことです。

十何年以上も社会人をやっている人が書けません。書けない人の中には社長もたくさんいらっしゃるんです。

かくいうぼくも、最終的にブラッシュアップするのに9ヵ月近くかかっています。

なので、まだ社会人にもなっていない人が意識しているだけでもたいへんなことなのです。

ためしにじっくり考えてみてください。いろんなことを調べて、いろんなことを考えないと書けません。

と言っても難しいことではありません。みなさんできないのは、突き詰めて考えたことがないだけなのです。

また、そのときの答えが最終回答かというとそんなことはなく、常にブラッシュアップされていくものです。ですので、世の中に圧倒的に多い「正解」を求めるタイプにはけっこう難しいことのようなのです。

他にすがることもないのであれば、だまされたと思って、自分軸を考えてみてください。

● 自分軸を就活に活用するにあたって

自分軸を就活に活用する場合の注意点をいちおう書いておきます。

  • 「誰に」は、具体的なイメージで考える(年齢、氏名、性別、住んでいる町まで具体的にし、悩み等も具体的に考える)
  • 「何を」は、上で決めた「誰」の悩みの解決(商品名ではなく、顧客から見た価値)
  • 「なぜ」は、あきらめない理由(情熱がないと人間はすぐにあきらめる)

きちっとした答えが出たら、たぶん仲間内ではダントツの内定件数あるいは内定率をもらえることでしょう。がんばってください!

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