お正月を楽しむための本をご紹介します
さて、仕事納めまであと1日。イシンも追い込みの2日間です。
そして、当社は12月28日土曜日から、1月5日日曜日まで、9日間の連休となります。なにがなんでも帰省するんだ!という人以外は、どこに行っても混雑しますし、ゆっくりしたいものですよね。
僕自身、スポーツの中で一番興味を持てないのがマラソン。なので、お正月の箱根駅伝は、以前はまったく興味がありませんでした。
が、ふと自分の子どもが、箱根駅伝の常連校に入学した途端に、自分の子どもが出場するわけでもないのに、ついつい見るようになりました。まあ、もう卒業していますが。
そこで、その箱根駅伝をさらに楽しむための本をご紹介します。
「俺たちの箱根駅伝」
ドラマ化の常連作家、池井戸潤さんの著書です。
タイトルから、出場校の話だと思っていたのですが、それだけではないんですよね。
出場する選手の苦悩を描き、さらにそれを放映するテレビ側の作戦、社内政治、アナウンサーの取材力などなど、めちゃくちゃおもしろい視点で描かれています。これは、ドラマ化は難しいんじゃないか、と思うくらいの、ハラハラドキドキを含めて、最後まで楽しめる小説でした。
僕自身、イベントは参加するより、主催するほうが好き。裏舞台が好きなので、余計におもしろいんですよね。
テレビを見ていると、街ブラロケでも「なんでそんなに人が必要なの?」「タレントを団扇であおいでるだけの人って必要?」「そのドローン、飛ばす必要ある?」とか考えてしまう人間なので、放映する側の視点はとても楽しめました。
以下、アマゾンの作品紹介文です。
池井戸潤の最新長編の舞台は、
「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
若人たちの熱き戦いが、いま始まる!
古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」......。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
おそらく、ですが、箱根駅伝放映の舞台裏を、しっかり取材していないと、これだけの内容は描けないのではないか、と感じています。
お正月の2日、3日の箱根駅伝を見るのであれば、ぜひご一読くださいまし。