転職したい?あなたのアイデンティティは?
僕が会社員時代、何度か転職していますが、その際に必要だと感じたことは「自分のアイデンティティ」を言語化できるか、ということでした。
アイデンティティとは、 日本語では「自我同一性」と呼ばれたり、「存在証明」と訳す人もいます。つまり、自分の存在証明ですね。それは「何年に、どこそこに生まれて、どこの大学で、何をしてきたか」ではない、ということです。
「どこそこの会社で、課長をやっていました」なんてことにも意味がない。
自分は何者であって、どういうことを得意とし、次の会社で、どのようなことに貢献できるのか、ということを説明できるか、ということだと思うのです。
そんなことを考えていたら、こんな記事を見つけました。
「ヒューライツ大阪」
アイデンティティが「存在証明」とも訳されるように、通常人間は、自分の存在を価値あるものとしてとらえたい。それは単なる自分の思い込みではなく、他者から「あなたはかけがえのない人だ」「あなたの能力はすばらしい」と、認めてもらうなかでアイデンティティの感覚が生まれます。
つまり、自分だけで言い張ってもしょうがないわけです。「自分はミュージシャンだ」と言い張っても、他人から見れば、それは趣味の延長でしかないとか、あなたの生計はバイト生活で成立してるよね、とかも、そう表現できるかもしれないですね。自称、芸人とかも。
会社員であるからこそ、自分のアイデンティティが何なのか、を理解しておかないことには、説明さえできない。そして、それを認めてもらうところに、意味があるわけですね。
もちろん、会社員だけでなく、僕のような経営者も同じだと思います。「社長です」なんて言葉には、大した意味はない。社長というのは、責任をとる仕事であって、アイデンティティとは別だと思うからです。
自分のアイデンティティ。今一度、考えてみたいと思う今日この頃です。