長野市で公園が廃止になったという報道について
長野県長野市と言えば、僕が好きなお蕎麦が有名ですね。そんな長野市で「公園が廃止になる」という報道を見て、僕はとても驚きました。それも、特にNHKの報道なので、全面的に信用、、、しかけていました。
「長野市の公園が閉鎖に 1軒の住民「子どもの声が騒がしい」と訴え」(NHK首都圏ナビ)
長野市の住宅街にある公園をめぐり、長年、1軒の住宅の住民から子どもの声が騒がしいなどと訴えがあったことを受けて、市は公園を閉鎖することを決めました。
この報道を見たら、当然のようにネット住人たちが「1軒の住宅」の住人を探し出すに決まっています。そこで、すでにある高齢者が特定されていますが、別の取材ではそれは間違いだというものもありました。
このことについて、ワイドナショーで議論されていました。僕的には、特にピアニストの清塚信也さんの意見が印象的でした。すべて記憶していませんが、意味としてはこのようなことです。
いわゆる「公園」というと、東京の感覚では「児童公園」をイメージしますが、この場所は「青木島遊園地」という名称で、1400平米という広大な、公園というより運動場です。
児童公園のように、多くても10人程度の子供ではなく、数十人、下手すると100人以上が大声で走り回ったり、あるいはスケートボードの騒音もかなりのものですし、クレームを入れた人の不満がどの程度だったのか、計り知れないですよね。
ピアニストの清塚さんが「どの程度の騒音だったのか、数字で報道しないと、フェアではない」と話されていましたが、数字で報道しないのはいつものことですね。
日本騒音調査さんが、ある公園の騒音について調査された結果を公表されていました。この結果によると、調査する場所によってですが、79dBとか80dB以上とか、高層ビルの建設現場で杭打ちをするレベルです。(東京都環境局)
ビルの建設はいずれ終わりますが、もしそれが18年続いたのだとすると?これはなかなかのものですよね。そういう意味では、この「1軒」と発表した長野市をはじめ、それに食いついたマスコミも、もっとデータで話すべきだったと思うのです。
緊急事態宣言の効果もそうですし、マスコミは数字に弱すぎる、のでしょうか。
<追記>2022年12月13日
長野市長が、世間での反応から動き始めたようです。結果はまだ廃止と決まったわけではなさそうです。