「緊急」ではなくなってしまった「緊急事態宣言」
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「もう我慢出来ない!」
あちこちの飲食店を経営する友人たちから、そんな声が聞こえ始めました。2021年5月24日の日本経済新聞に、獺祭で有名な旭酒造さんが、飲食店を代弁する意見広告を出されたことも、話題になりましたね。
緊急事態宣言により、極めてバランスの悪い「要請」が出されていることも問題視されています。
催物(イベント等)などの開催
催物(イベント等)は、都道府県が設定する人数上限5000人かつ収容率50%などの規模要件に沿った開催を行うとともに、開催は21時までとしてください。併せて、開催に当たっては、業種別ガイドラインの順守を徹底し、催物前後の「三つの密」や飲食を回避するための方策を徹底してください。
つまり「イベントはやっていい」ということです。一方で、美術館、博物館は休館になっています。美術館で騒ぐ人なんて、ちょっと考えられないですよね。なんかバランスがおかしい。イベントをやっていい、としているのは、「なんとしてもオリンピック・パラリンピックをやりたいからなんじゃないの?」って思う人は大勢いると思うんですが。
僕の友人の弁護士は、東京都を告訴した飲食店経営会社を応援している、と言っていました。弁護士仲間でも、そういう意見が多いのだとか。
「緊急」という言葉が、すでに緊急の体をなしていない状況になりつつありますよね。テレビは、相変わらず、品川駅の港南口を望遠レンズで撮影して報じるだけ。浅草の雷門付近は、さすがに人がいなくなったので映さなくなったみたいですが。
僕自身は、まず自分が感染しないような行動をすること。そして、一方で自分が感染しているかもしれない、として行動することを心がけている今日この頃です。
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