仕事ができない人は、給与の出所を理解していない
僕が初めて給与を手にしたのが16歳。高校生の頃、ガソリンスタンドでアルバイトをしており、初めての給与は手渡しでいただいて、とても嬉しかったことを覚えています。
しかし、22歳で会社員として給与明細をもらい、初めて「明細」というものがあることを知りました。その後、給与明細の中身に興味を持つようになり、自分がもらっていない項目や、控除されていない項目についても勉強するようになりました。
30代になって、世の中には給与明細の項目について理解していない人が、意外と多いことに気づきました。自分が受け取っている給与について、知ろうとしない人が、とても不思議に感じたことを覚えています。
そして、こういう人に多かったのが、自分の給与は会社が支払うもの、だと思っていたことです。はい、決して間違いではありません。給与は会社から受け取るものです。しかし、じゃあ、その給与の原資はどこから出てきたものなのか、を考えているのか、ということです。
給与の原資、つまり会社の売り上げは、製品の対価であったり、サービスの対価といったものであり、給与はそこから支払われるもの、という当たり前のことを理解していないわけですね。
だから、製品の質が上がれば、対価は大きくなり、あるいはサービスの質を上げることで、売り上げの向上に直結していくわけですよね。
仕事ができない人は、そのあたりを理解していないから、ただ時間の浪費をしてしまう。上司から言われたことをやっているだけ、いや、やっていればまだマシで、だらだらと時間を過ごしてしまい、ミスが多く、手戻りが多い仕事をしてしまう。
僕が会社員時代には、そんな人を何人か見てきました。そういう人に限って、他人のことだけは言うんですよね。(苦笑)そんな人間にならないようにしたい、と思う今日この頃です。