ハンコ、収入印紙の次になくなってほしいものは「名刺」
みなさんは、いただいた名刺をどうされていますか。
その昔、僕はいただいた名刺を丁寧に保存し、年末になるとせっせと年賀状を書いていました。ですが、あるとき気付いたのは、2年前、3年前にいただいた名刺宛に送ったものの、その方は異動されていたり、役職が変わっていたり、中には退職されてしまっていて、年賀状としての役目を果たしていない、ということでした。
ある時からは、年賀状を出すよりも、必要な人には会いに行こう、というようにして、年賀状というものを一切なくしました。今は、個人的にも出さないようになりました。年末の年賀状をせっせと書いていた時間は、何だったんだ、と思うくらいで、年末がとてもラクになりました。
一方で、いただいた名刺は、デジタル化するようになり、紙そのものは不要になりました。いえ、不要というよりも、個人情報管理の視点では「リスク」にさえなってくるわけですね。ISMSなどでも、名刺管理については、厳しく管理することが求められます。
では、名刺はどうあるべきなのでしょうか。まず、僕は名刺はクラウドにあるほうが望ましいと考えています。ただ、名刺交換をした直後が一番やり取りをする可能性が高いので、デジタル化に時間がかかることは望ましくありません。
また、名刺をSNSのような扱いをしてしまうことは、もってのほか。一時は、名刺管理サービスに登録すると、自動的に勧誘メールが飛んでしまう、危なっかしいものがありましたが(今でもあるのかな?)、それは論外。もっと慎重に扱うべきです。
そうしてデジタル化した結果、紙の名刺は保存しないほうが良くなります。スキャナー行きとか。となると、名刺の存在期間は「名刺交換」まで、ということになります。
ということであれば、名刺を紙で存在させる意味が薄れてきますよね。僕は、一度ScanSnapのコンパクトモデルiX-100を持ち歩いて、その場でスキャンしてお返ししようと考えたのですが、時代的に早すぎたようで、実現が難しい、ということになってしまいました。
ですが、今なら改めてそういうことでも良さそうですし、もっとデジタル名刺みたいなものが普及してくれれば、と考えています。まあ、外回りの社員にガラケーを持たせているようでは、こういう話は無理なわけですが。