IT屋に無駄なお金を支払いたくない、適切な費用とは?
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ちょっと刺激的なタイトルですみません。
前職で、とある小売業(店舗数は全国に300以上)のお客様とお付き合いがありました。が、どうにも費用の稟議に苦労されている。伺ってみたところ、90年代にITに大金を投じたが、結果的に満足できる効果が得られるどころか、頓挫したプロジェクトがいくつかあったそうです。そりゃ、ITに不信感が出るのも当然ですね。
こんな極端な例は珍しいとしても、IT業者、業界に不信感を持っている経営者は少なくないと思っています。もともと、システム開発の見積書は工数で書かれていたわけですが、その工数の根拠は?とか。ただ、作業が遅い人、新人を集めているだけじゃないのか、とか。
工数が分かりやすいと思っているのは僕たちIT屋だけで、顧客からすればいまいちわからない、なんて当たり前にあるお話ですよね。
逆に、顧客が提示する「予算」も、IT屋の目線から見ると「???」になることもあります。その顧客とのギャップを埋められないことには、プロジェクトが前に進むことはありませんし、仮に進んでも、どこかで破綻しかねない。
これは双方に「知恵」が必要だと思っています。あとはスピード。スモールスタートでササッと挑戦して、そこから素早く修正して前に進める。そこを、IT屋と顧客で、どのように合意形成するのか。
ここが、IT屋の腕の見せどころじゃないでしょうか。「顧客が何をしたいのか分からない」なんて言ってるようでは、ただ時間が過ぎて双方の利益にならない、ということになるなあ、なんて思う今日この頃です。
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