「キングダム」に夢を見た起業家が、年末年始に観るべき映画は!
映画「えんとつ町のプペル」を観てきました。キングコングの漫才が好きで、「毎週キングコング」というYouTubeチャンネルも面白くて、よく観ていたのですが、そんなキングコングの西野亮廣さんが総指揮を執った映画が、ついに公開されました。
この映画は、絵本の映画化だと思われがちですが、そうではないです。元の絵本は、映画ありきで制作されており、そういう意味では映画製作に8年もの月日をかけている作品です。
ただ、だから観に行きましょう、という単純なお話ではないです。
この映画の背景には、「夢物語みたいなことを言うスタートアップ経営者批判」に通ずるものがあります。僕自身も起業時に「そんなの無理だよ」「そんなこと、ビジネスになりっこない」「スマートフォンは携帯電話なんだから、そこに追加でお金をかける企業なんてない」と言われ続けてきました。
しかし、それでも諦めず、コツコツと自分たちの領域を広げてきた結果、12年が過ぎ、創業13年目の会社になってきました。
西野亮廣さんは、雨上がり決死隊の宮迫博之さんと、オリエンタルラジオの中田敦彦さんの共同制作YouTubeチャンネル「WinWinWiin後編」で、映画の主人公「ゴミ人間のプペル」について、説明されています。
「なぜ主人公をゴミ人間にしたかを説明しますね。
当然、ゴミ人間なので、街ナカで無茶苦茶嫌われているんですね。そもそも、なぜ夢を追っている人が、こんなに攻撃されるのかな、というのが最初の疑問だったんですよ。
それで、自分の結論としては、みんな子供の頃に夢めいたものがあった。野球選手になりたい、モデルさんになりたい。ですが、大人になる過程で、どこかで折り合いをつけないといけない。それは、年齢の問題なのか、家庭を持っちゃったから、さすがにこれは無理だよね、とか。私の身長じゃモデルさんは難しいね、とか。
もともと持っていた夢を、みんなどこかで折り合いをつけて捨てるじゃないですか。だけれども、いい年をしてそれを持ったままの人がいて、それを輝かせようとしている。そういう人がいると、あの時に夢を捨てた人がいるじゃないですか。その人達からすると、この人が輝いてしまうと具合が悪い。あの時、夢を捨てた自分が間違いだった、ということが認められてしまうから。それを証明したくないから、『それを捨てろ、捨てろ』と攻撃する。
だから、夢追い人は総じてゴミ人間である、ということです。それをプペルという、夢を追っかけている人の姿です」
最近、世の中でも、ちょっとでも失敗した有名人を攻撃する人たちが、少なからずいますよね。不倫した芸能人なんて、僕たちに何も関係ない。世間に埋もれている夢を持つ人達にお金を配る、と宣言した人を攻撃するのも、生産性どころか、全く意味のない行為です。
そんな生産性のないことをする人たちは、総じてこういうことなのだと思えば、僕たち起業家は、そういう人たちに対峙すべきではないことが容易に見えてきます。
「奇跡が近づいている」「信じぬけ」これが、起業家が観るべき理由だと思う次第です。