石橋を叩いて渡らない人たちに共通すること
「検討はするけど、導入は進まない」
そんな会社に出会ったことはないでしょうか。あるいは、自社がそうだったりしないでしょうか。僕自身も、そういう会社に出会ったことがあります。
「全社員にiPadをもたせるんだ」とか「社内ファイルサーバーをクラウド化するんだ」とか、かなり早い時点で検討されていたのですが、何ヶ月経っても前に進まない。しばらく経つと、別の担当者から「検討し直したい」と言われるので、打ち合わせに出かける。そしてまた、、、、
今まで何社かそのような会社に出会って、おおよその共通点があることがわかりました。
1.ゴールがない
社長が言いだしたとかで、担当者にはゴールがない。例えば、iPadを、どの部署の人が、どのように使って、どういう結果を導き出したい、というゴールがないんですね。だから、前に進まない。社長にはゴールがあのでしょうが、それを担当者が聞き出せていない。
これでは、担当者が何度変わっても前に進むはずがありません。
2.担当者のインセンティブがない
インセンティブはお金とは限りません。担当者が、このプロジェクトを達成することで、何かの知識や経験を得られる、といったものがない。あるいは、それを本人が認識していない。言われたことをやるだけなので、モチベーションも低く、なんとなく前に進まない。
3.責任感の不在
これを言ったらおしまい、と言われるでしょうが、結局のところはここだと思うのです。担当者が部門横断的にメンバーを招集して、各自のタスク、納期を確定し、ゴールに向かって突き進む。これはスキルというより、マインドの問題だと思います。
石橋を叩くのは、渡るための検討です。落ちる石橋ならともかく、渡らないために叩くのではない、ということですよね。