自粛以外にできることはなにか?
リモートワークとかテレワーク、在宅勤務と、いろいろな言い方がありますが、概ね日本人の陥りやすい「自粛」ですね。災害のときには「自粛は良くない、もっと動こう」と高らかに言い合えましたが、今の状況下ではそれも難しいですよね。
そんな折に、こんな記事を見かけました。
あの職業の人はコロナ禍でどう仕事していた? 77人の「緊急事態日記」(lifehacker)
この本の中に、27歳のタクシー運転手さんが登場しています。もともとタクシー運転手さんの給与は、定額を保証されておらず、歩合制がほとんどです。なので、空っぽで走るだけでは赤字になってしまうんですね。
東京のタクシー会社の多くは、4月から順次、運転手さんを半分ずつ、2週間ずつ休ませるとか、グループ会社を順番に1ヶ月ずつ休ませる、といった対応で、休業支援金や補償金を使って、過去半年の平均給与の6割程度を支払う、という対応をしていました。
タクシー運転手さんって、多くは60歳以上で年金をもらいながらなので、そこまで苦しくない人が多いんですね。しかし、彼は27歳。これだけが収入源でしょうから、めちゃくちゃキツイ。仕事するにしても、平常時なら夜に銀座に行けばそこそこの売上だったものが、銀座が閑散としてしまって、普段のタクシー乗り場規制が意味を成さない状態。
僕はよくタクシーを使わせていただくのですが、昼間に個人タクシーが増えました。以前は、夜に稼いでた個人タクシーが、夜走ってもお客さんが見つからないから、昼間に走っているんですね。で、昼間に走っていた会社のタクシーが、減車されていて少ない。
この本には、パン屋、ごみ清掃員、タクシー運転手、ミュージシャン、映画館副支配人、女子プロレスラー、内科医、保育士、ホストクラブ経営者、校長などなど、働く77人の闘いの記録が記されています。
僕にとって、自粛以外にできることはなにか。今一度考えたいと思います。