新型コロナウィルス対策における高野連の対応と、プロジェクトマネジメント
ここのところ、クラスター作戦の難しさに疑問を感じて、週末にいろいろ調べていたところ、京都大学大学院の藤井聡教授が、こんなお話をされていました。「半自粛を継続する」という考え方です。
さて、夏の全国高校野球大会が、戦後初めての中止になりました。まあ、いろいろと「そうだよね」と思うところもあり、でも何か道はないのか、と考えていたところ、大阪府の吉村知事がこんなツイートをされていました。
高校野球、インターハイ、吹奏楽、3年生最後の全国大会が中止決定。高校3年間だけでなく、子供の頃から夢を追いかけ続けた生徒も多い。勝敗だけの問題じゃない。大人の側が、最後まで諦めてはいけない。コロナの感染症対策をとりながら大阪大会だけでも実現できないか準備に入る。できる限り頑張る。
-- 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) May 22, 2020
そうなんです。高校野球の第何回かは知りませんが、球児にとっては第一回で、もしかしたら最終回かもしれないんですよね。そこに、大人が日和ってしまって、自粛→中止、みたいな結論になっているように感じます。少なくとも、「実施する方法」を最大限模索したとは到底思えませんでした。
これは、他の仕事においても同じことなのですが、「出来るか、出来ないか」ではなく「実行するためにどうするべきか」を考えるのが、プロジェクトマネジメントの考え方と思っています。いわゆるPMBOKの外側の話になるわけです。
我々で言えば、お客様にNOを突きつけるのが仕事ではないわけですね。YES、しかしそのためには「費用がかかりますよ」なのか、「時間がかかりますよ」なのか、「ここだけそちらでやっていただければ」といった、具体的な実行のための提案が必要であり、それが我々の存在意義なのだと思うのです。
「なんとなくやらないほうがいいよね」だとするならば、「あなたでなくていい」になってしまう。実行できる大人、実行のために考える大人でありたい、と思う今日この頃です。