社内懇親会の位置づけを考える、あるいはその必要性は?そしてどこのお店を選ぶ?
イシンでは、まだまだ人数が少ないこともあり、出来る限り月に一度くらいの懇親会を持てるようにしています。もちろん、業務の状況如何では、それも叶わないこともありますが。
僕が20代の頃は、同僚のみならず、上司との飲み会、懇親会が楽しくてしょうがありませんでした。上司も毎度毎度ご馳走してくれるほどの高給取りではありませんでしたし、上司によってはきっちり割り勘にする人もいましたが、そんなのお構いなし。僕にとっては、いろいろと吸収できる相手だったので、勉強代だと思えばお安いもの。僕らが机上で学んできたビジネスを実践している人たちから、いろいろな苦労話、楽しかった話を聞き出せるのですから、こんなに楽しいことはない。
30代の頃の上司は、男前な人で、少人数なら絶対部下に払わせない。大勢で行ったときは、自分の飲んだ量にかかわらず、とりあえず1万円置いて帰る人。で、この人のお話も勉強になることが多かったんですよね。「飲んでるときに仕事の話はしない」とおっしゃるのですが、僕が聞きたがるから話してくれる。経験談、未来の考え方、自分の将来の希望など。勉強になるし、楽しかったです。
さて、40代になると部下が増えてきて、部下を連れて飲みに行くとなると、出費が嵩んできます。それでも、過去の上司を見習って、少しでも多めに支払えるように努力していました。
最近は、お酒を飲めない若手が多いと聴くことがありますが、幸か不幸か(笑)イシンにはまったく飲めない人はいないので、できるだけ昼間に話せないような話で楽しめる時間を持ち、文字通り「懇親」の場にできればと考えています。
なので、できるだけ選ぶお店は、社員にとって「無給残業」なんて感じないお店がいい。一番ダメなのは、安居酒屋、しかも会社の近くのいつも同じ店で、上司が説教する、なんてのですね。説教するなら定時内にやればいい。そして、イシンの場合は、毎日、毎週行くわけではないので、いろいろと違うお店を楽しめるといいですよね。いまどきは食べログみたいなものもありますし、お店がホームページを持っていなくても、そのお店のお料理や特徴も分かります。そして、みんなで意見を出し合ってお店を決める。
「旅は計画段階から始まっている(楽しむ、という意味でも)」と言いますが、懇親会の場所を探す段階から、社内のコミュニケーションがあり、そこから懇親会が始まると思うんですよね。
僕が20代の頃に、先輩、上司が連れて行ってくれたお店は、今から考えるとありきたりのお店。でも、現代はさまざまな工夫を凝らしたお店も増えていますし、そんなときにしか行かないお店を選ぶ、というのがいい気がしています。何がなんでも高いお店ということでなく、何かみんなで話題に出来るお店とか、今回は肉を食べたい、魚がいい、とか、ワインが美味しそうとか。
せっかく行くのであれば、いつも食べるようなものでなく、何か楽しめるほうがいいですよね。