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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

働き方改革の第一歩は「イクメン」という気持ち悪い言葉がなくなってから

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ちょっと、煽り的なタイトルになってしまいました。

「働き方改革」という言葉をGoogle先生に聞いてみると、「ICTで改革」という広告や、フリーアドレスデスクを提唱する事務機屋さんの広告に行き当たりますが、そもそも「働き方改革」って、何をどう改革すればいいのか。どうなれば成功なのか。そこが設定されないまま、ただ残業が少なくなればいい、みたいな論調に違和感を感じています。

本来は働き方改革するわけですから、仕事への取り組み、やり方、進め方を変える必要があるはずです。あるいは、そもそもの仕事量をどうするか。ヤマト運輸さんが、引き受ける荷物量を減らすことを公言されています。ドライバーさんを簡単に採用できないのなら、荷物量、仕事量を減らすしか無いわけですね。こういったことを考えないといけないのに、一部の指摘を受けた企業では、消灯時間だけを決めてしまい、結果的に社員はファミレスで仕事したり、自宅へ持ち帰っているだけで、実質の残業時間は減らず、ともすると効率が悪くなっただけになっていたりするようです。

一方で、一時は「イクメン」という言葉が流行りました。国会議員が男性の育休を提唱していましたね。会社勤めで育休を取る男性が増えることはいいことだと思います。ただ、それってある意味で当たり前の話じゃないのかな、と思うわけです。

その昔、男性が働いて奥さんは家に入ることが当たり前だった時代であれば、男性は稼いでこないといけないわけで、女性に任せっぱなしになったことはわかります。しかし、共稼ぎなのであれば、育児も夫婦で分担するのが当たり前なんじゃないかな、と。

以前、テレビでタレントのシェリーさんが「旦那さんも育児してくれてすごいね、って言われるのがすごく気持ち悪い。私の子供だけど、彼の子供であるわけです。なのに、彼だけがイクメンとか言われているのはおかしい」という主旨のコメントをされていました。

男性が外で働いていても、女性も同じように外で働いている。だとすると、育児も家事も分担せざるを得ないはず。しかし、実態はイクメンという言葉がはびこり、育児をする男性がもてはやされる。

働き方改革の第一歩は、イクメンなんて言葉自体が要らなくなることなんじゃないかと感じている今日この頃です。

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