IT業界が日本製にこだわる理由、顧客がこだわらない理由
誰がアパレルを殺すのか「アパレル業界は、タイタニック号のよう」カリスマ編集者、軍地彩弓が語る「変わる消費者、変われぬ業界」(日経ビジネスオンライン)
衝撃的なタイトルですが、アパレル業界が結構しんどい状態であることは事実だと聞いています。ほんのすこし前まで絶好調だった企業が、成長が鈍化するどころか、かなり厳しい状態になっているのだとか。
IT業界は、今はIoTだの、AIだのと盛り上がっているように見えますが、中身はそれほどでもない企業がほとんど。この記事に書かれている内容も、IT業界に置き換えると、結構「うちのことか?」なんて企業もあるのではないでしょうか。
「服にお金をかける理由がわからない」という感覚すらある
これは「ITにお金をかける理由がわからない」と置き換えるとどうでしょう。そんなお客さんって結構多くないですか?昨日の斎藤さんのブログ「相談される営業になるための3つの条件」に書かれていた内容です。
「余計なお世話」という言葉があります。我が社の商品やサービスがすばらしい機能や性能を持っていたとしても、このお客様にとって、そこまでの機能や性能が必要ないとすれば、それを進められるというのは、「余計なお世話」です。
開発ありきのSIerの営業って、中にはこんな人がいますよね。営業だけじゃないか。
日経ビジネスオンラインの中には、こういうことも書かれています。
船が沈まないと考えている人もいる
これもいるいる。自分の会社、自分たちの業界は安泰だと思っているのか、あるいはそれすら考えていないような人になってはいけないんだと思います。IoTやAIが本格的に進むに連れて、我々の業界への依存度も下がってくる。そんなことって考えられる気がしています。
「メイド・イン・ジャパン神話」が改革を鈍らせる
実は、これがもっとも我々を思考停止に陥れるものだと感じています。中には「クラウドは日本にサーバーがないと危ないですよ」なんてことを吹き込んでいるSIerもいますが、その根拠は明確ではなかったり。
お客様第一主義なんて言いながら、自分たちの売上と都合しか見ていないベンダーは、本格的に淘汰されるんだろうな、と感じた今日この頃です。