QCDのバランスを考えないと赤字へ直行
すみません、たまには真面目に仕事関連のお話しです。いえ、宣伝ではありません。
Amazonは、オンラインショッピングとしては画期的な納期を実現してきています。Amazonプライムによって、中には午前中に注文すると当日に配達されるものもありますね。今は、他社も追従していますが、あくまでも追っかける状態。追い越した、という話は、まだ聞いていないですね。
meviyは、特注部品を短納期で届けるためのシステムですが、そのべースには標準部品を対象にした「ミスミQCTモデル」があります(図1)。ここでのQCTは「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Time(時間)」の頭文字。Timeを「Delivery」に置き換えた「QCD」とも呼びます。いずれも、高品質な製品を低コスト、短納期で提供するという意味は同じです。このミスミQCTモデルの柱になるのが「商品の標準化」によるカタログ販売です。
ミスミさんではQCTと呼ばれているようですが、僕がプロジェクトマネジメントで学んだ際は「QCD」でした。つまり、品質を追求しすぎると、コストに跳ね返り、さらには納期にも影響が出る、というものです。その逆に、コストを抑えすぎると、納期は早いけど、そこそこの品質になりますよ、というのもあるわけですが。
日本品質というものは、とてもリスペクトできるものだと思っています。ただ、あまりにそこに拘り過ぎてしまうと、スピーディーに進めることは難しくなります。よく言われる「日本がオタオタしている間に、◯◯(国名)は先を進んでいる」みたいな。もっとレイヤーを下げると、企業間でもある話ですね。「あの会社は、大企業体質だから遅いよ」みたいに言われることがありますよね。
当社のようなベンチャーでは、このバランスを明確に見極めないと簡単に置いていかれてしまいますし、あっという間に脱落してしまいます。ミスミさんの記事は、我々も見習うべきところがある、と感じた次第です。