東京メトロ半蔵門線のベビーカー事故に見る、適所適材の重要性
僕がよく使っている半蔵門線で、びっくりする事故がありました。
この日が1人で乗務してから19日目だったという新人の車掌は「気が動転し、緊急停止をためらってしまった」と話している
昨日見た記事と、この記事では車掌さんに言っている言葉が、かなり違っています。
ドアにベビーカー挟みメトロ発車、車掌対応せず(YOMIURI ONLINE)
車掌は単独乗務が19日目で、「隣の神保町駅で対応しようと思った」などと話したという
まあ、いずれにせよ、パニクったのでしょうね。大変なお仕事ですから。この方を取り上げて、四の五の言うつもりはありません。あくまで、参考として。
僕たちの仕事の中には、一度のミスすら許されない、ということもあり得るわけですね。一方で「まぁ、新人さんだからしょうがないねぇ」と言ってもらえる可能性のある仕事もあります。スーパーのレジでは、「新人研修中」という腕章を付けている方っていますよね。何かあっても、腕章しているし、しょうがないか、と思わせるテクニックなのかも知れませんが。(笑)
しかし、今回のような事故は、赤ちゃんが乗っていなかったとはいえ、一歩間違えばお父さんも巻き添えになっていたとしてもおかしくない状態。もし、あとの記事のように「隣の駅で対応」なんてことを、本気で考えていたのであれば、不適正としか言いようがありません。
我々企業の管理職は、不適正のアラートが出た部下を、いつ、どのタイミングで外すか、という難しい判断が待っています。本人のモチベーションを考慮する意見もあるでしょうね。「いきなり、それは厳しすぎる」という意見もあるでしょうね。でも、致命的な問題が起きてからでは遅い、という問題もあります。さて、どうすべきか。僕たち管理職は、こういう判断の繰り返しで、判断力が磨かれていくのかもですね。まあ、結構疲れる判断なわけですが。(苦笑)