2016年のモバイルを考える
最近、ブログが滞りがちな大木です。2013年12月には20エントリー書いていたこのブログも、2014年は10エントリー、2015年には12エントリーとなりました。毎日書いていないのに、トップ30に2005年10月から122ヶ月連続で居座らせていただいていることに感謝です。あ、あけましておめでとうございます。
2015年には、IoTというキーワードが一気に広がり、一部ではAIという言葉を(何年かぶりに)聞くことが増え、さらにソフトバンクのPepperも大きく話題になりました。ロボットにしては安いとはいえ、約20万、さらに月額約2万(法人版は5万円以上)するというのにも関わらず、1,000台を1分で予約完了というのも、購入される方々の期待度が強いということなのでしょう。
そんな中で、僕たちにとって「モバイル」なんてとっくに定着している言葉であり、モノだと思いがちですが、「携帯電話」は使っていても、いわゆる「モバイル」「モバイル化」というものは全然定着していない、という方も少なくないようです。スマートフォンを使っていても、精々LINEと、あとはゲームに使っている程度、という方っているんですよね。いや、ITmediaをご覧になられている方は少ないかもしれませんし、本ブログの読者のみなさんと近くにはいらっしゃらないでしょうが、そうではないところにいる方たちのことです。
イシンでは、業務にモバイルを活用する方々を支援していますので、「如何に仕事で使いこなし、効果を出していくか」というところにフォーカスしています。そういう意味では、いま業界的にもっとも遅れをとっているのは、「教育」ではないかと感じています。
前職で、サイバー大学というインターネット大学の事務局長を務めていた際に、当時の学長だった吉村作治先生に、当時から40年前の手術室と教室、現代の手術室と教室の比較写真を見せていただいたことがありました。手術室は大きく変わり、ITと医療機器が一気に増え、同じ手術室とは思えないくらいの変化がありました。しかし、教室は、精々テレビが置かれているくらいで、黒板があり、教壇があり、といった変わり映えしない光景。もちろん、学校によって大きく違いますし、それなりの事情もあることは重々承知しています。ただ、ここにはまだまだ「モバイルで教育を良くしていく」という余地があることを実感しました。
そして、それから10年ほど経ったいま、いろいろな学校が動こうとされています。教員のみなさん、学校を経営されているみなさんが、iPadをはじめとしたタブレットの導入、モバイルを導入するための環境づくりを考え、学校によっては動き始めています。
もちろん、他の業界でも動きが早まっていますが、省庁や委員会といった足枷があるという意味で、他業界とは動き方が違うのですよね。今年前半は、この教育界に注力して、モバイル化により、教育を活性化していくお手伝いをしていく所存です。