サイボウズのワーママ動画:経営者は全員見るべき
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先日のサイボウズカンファレンスの冒頭に遅刻してしまい、見ることが出来なかった映像が公開されています。
なんと、あろうことかこの動画を公開した青野社長に食って掛かっている社員がいました。(笑)
野水さんの書かれていることは、それはそれでその通り。
ワーキングマザーのこういう状況を作り出しているのは、彼女たちの旦那さんではなく、沈黙している40代50代のバブル上司だったりするわけですよ。バブル男子(上司)が変わらないと、結局世の中は変わらない。
特にこのフレーズは、まったくもってその通りなのですよね。20代、30代の子育てが始まったばかりの家庭をもつ男性を飲みに誘う。さすがに今の時代に「オレの酒が飲めないのか!」などという人はいないでしょうけれど、それにしても「ま、付き合えや!」的なことはあるのでしょう。僕も誘うのは好きですから。
お酒に誘うだけに留まらず、残業推奨とまででなくても、「出社に意義を感じる男性中間管理職」は少なくないのではないでしょうか。「就業」ではなく「出社」「在社」です。これにはあえて「イマドキ?」と疑問を呈したいところ。
などと考えていたら、ワーママご本人から切れ味のいいブログが。そうです、子育て真っ盛りの社長さん。パワフルな彼女と話していると、まさか保育園児を育てているとは思えない気力を感じますが、間違いなくお子さんがいらっしゃる。
「あぁ、あの時、友達の自宅に押しかけて、子供を傍らにちょっとだけ雑談すればよかったんだ。」「あぁ、駅でベビーカーを押している女性には、こうやって助けてあげればよかったのだ。」などと思う。
ここはすごく分かりますね。子育てをしている女性って、意外と孤独だと聞きます。お腹にいるときに、電車で座席を譲ってくれるのはたいてい年長の女性。60代、70代の女性が、自分の若いころを思い出すのか、座席を譲ってくれる。おっさんどもはほとんど譲らないどころか、優先座席で携帯いじりまくり。
子供ができたら、2時間、3時間おきに子供に起こされる。母乳をあげながら朦朧とする毎日。ある意味で徹夜するよりツライと思います。それが何ヶ月も続くのですから。
ようやく働き始めても、この映像にあるように保育園から連絡が入る。熱が出た、吐いてしまった。この映像でも、「毎日帰りはほとんど走っている」と。
マリコさんも、無関心が一番いけないと書かれていますが、僕がもっとも無関心であってはいけないのは「経営者」だと思っています。特に男性の経営者。もちろん自分自身のことでもあります。自分が結婚していないとか、自分の子育てなんてとっくに終わったとか、あるいは自分の家には子供がいないとか、そんなことは全然関係ないんですよね。経営者である我々は、もちろん売上を上げて利益を確保し、給与を支払わなくてはならない。しかし、それだけでは底辺から上がれないと思うのです。ブラックとかそういう話ではなく、経営者である以上、男性はもちろん、女性が働きやすい会社、子育てをしやすい環境づくり。そして、家に帰ったお母さんが子供に笑顔で接することが出来る時間づくりをする必要があると思っています。そして、この映像を見て、さらにその思いが強くなりました。
経営者こそ、自社の女性社員に寄り添わなくてはならない。そう感じた今日この頃です。
※2014/12/4 08:45 誤字修正しました。(☓後悔→◯公開)
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