Macをメインマシンにするときに注意すべきこと
僕のMac歴は1992年以来なのでずいぶん長いのですが、途中98年からWindowsに乗り換えました。当時はMacOS8から8.5を使っており、しょっちゅうシャットダウンするのがイヤになっていました。Windows95が発売以降はMacとWinの両方を使っていましたので、98年に出たWindows98の安定性のほうをチョイスしたのです。
それ以降、ソフトバンクの社内もMacはほぼゼロでしたから、僕も使っていませんでした。ところが、2006年秋くらいに、アップルジャパンのブロガー向けキャンペーン「Start Mac体験モニター」というものがあり、そこでMacBook(当時は黒のCore 2 Duo)に選出いただいてから、再びMacを使い始めるようになりました。(当時のことが2007年のITmediaに掲載されています)とても快適に生まれ変わっていたMacですが、まだ2kgを超えていたので重かった。その後、初代MacBook Airが発売され、即効で購入し、Macの快適さを外出先でも堪能できるようになります。
とはいえ、社内で使えるわけではないので、2008年にイシン株式会社を創業するまではプライベート使用。起業してから本格的にMacを使い始めます。Macにして最初に驚いたのが、Microsoft Officeの価格。WIndowsを使っていた時は、Officeの家庭用でさえ18,000円くらいした記憶が。それはExcelとWordしか入っていなかったので、PowerPointまで入っているものになると20,000円は優に超えます。(現在はビジネス版の2台利用できるもので24,000円ほどのようですね)
ところがMac用は3台までインストール出来るもので13,000円台。当時は価格コムあたりで探せばもう少し安かった気がします。しかも、ホーム用と書いていますが、当然PowerPointも入っています。
そして、Mac版Officeとも言えるiWorkですが、当時で4,000円程度で、さらにOSも3,000円台で購入でき、いずれものちに無料になります。そして、堅牢なUNIXベースですから、ウイルスなどの心配も少ない。(とはいえ、セキュリティソフトは入れていますが)
いいコトづくしのように思えるMacですが、注意すべき点もあります。まずは、Windowsとの互換性。特にOfficeですね。Office2008の頃はバグも多く、互換性という意味では不安だらけでしたが、Mac用のOffice2011になって以降、その問題も概ねクリアされました。最近では互換性はほとんど心配ないと思っています。とはいえ、Wordのレイアウト崩れとか、まだいくつかお伺いすることがあるので、自分がやり取りする相手との確認が必要だと思います。僕は、お客様とPowerPointの受け渡しが多いのですが、特に問題はないようです。
あと、苦労したのは銀行です。当社のメインバンクのみずほ銀行は、法人口座はWindowsの証明書を使っているため、未だにWindowsしか対応していません。Macを使う人間としては、ここでBootCamp機能を使ってWindowsをインストールするといいのでしょうが、僕の経験では、BootCampでWIndowsを起動させるとWi-Fiをうまくつかめなかったり、あとプリンタドライバーの問題が起きることがあるようです。解決方法はあると思いますが、再起動自体が面倒なので、僕はParallels Desktop 10 を入れて、その上でWindowsを動かしています。とても快適ですね。当初はVMWare Fusion 3を使ったのですが、当時のバージョンは動きが悪く感じましたので、それ以降はParallelsです。(現在は、大差ないと聴いています)
あとは、プリンターがMac対応しているかどうか確認をすることです。当社では、Macが使えることを前提にレーザープリンターを導入していますが、そうではない環境ですと要確認ですね。
その他、Flashを使っているとかいった細かいことも、メインマシンとなると影響する可能性もあります。何かの申し込みサイトがFlashで動いているなんてのもありますね。某自動車会社のオンライン見積もりサイトは未だにFlashで動いています。
あとは、これはWindowsでも同じだと思いますが、バックアップをどうするか。Time Machineでバックアップを取る方法もありますし、外付けハードディスクに取っておくこともあるでしょうが、どうするかを決めておくことが大切です。ちなみに僕は、Time Machineを使っていません。Macを買い換えた時に、Time Machineから戻すのは結構時間がかかることと、何か不具合を感じて載せ替えるときに、不具合も持ってきてしまう可能性があるからです。当社は、クラウドストレージに業務ファイルを置いて、Macと同期をかけているので、買い換えた時はクリーンインストールをして、ファイルはオンラインで同期するようにしています。そうすれば、Time Machineからの載せ替えの時間に待っている必要がなく、途中で作業中止して、夜中に自宅で同期させる、といったことも可能になりますから。
最後に、外で仕事をする際に「ドヤラー」とまで言われてしまうMacBook Airの存在。「面倒くさいことを言うなあ」と思ったところで、他人がどう感じるかまでは制御出来ませんしね。「Windowsならドヤラーにならないのか」という反論も無意味ですし。(笑)まあ、たしかに混んでいるお店で長時間粘るのは失礼ですし、静かな店内にキーボードを叩く音を響かせるのはよろしくないと思いますので、常識的なマナーは必要ですね。
まだ他にもあると思いますが、ちょっと思いついたことを書き出してみました。