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【新しい働き方20】ボランティアは本業をきちんとやるから出来ること

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宮城県に「一ノ蔵」という酒造メーカーがあります。東京でもかなり前から一般に居酒屋さんに置かれている日本酒なので、ご存じの方も多いかも知れません。この写真は、その一ノ蔵の中で限定のお酒です。「3.11 未来へつなぐバトン」と書かれているので、復興支援のお酒なんだろうな、ということは想像がつくかと思います。
 
こちらのサイトがその情報。一ノ蔵さんがハタチ基金という、震災の2011年に0歳、つまり2011年に生まれた子供たちが無事に二十歳を迎えるまで支援し続けようという取り組みなのです。一ノ蔵さんは、この限定酒の売り上げを原価も含めて全て寄付されていらっしゃいます。利益ではなく売り上げ全てです。すごい!
 
学生だけではなく社会人でも、ボランティアというと肉体労働のことだと思い込んでいる人がいます。たしかに、がれき撤去などそういう支援が必要な面もあるのですが、決してそれだけではないですよね。何をやるにしてもお金がかかる。僕たちが生きていくにもお金は必要。そうやって支援している人たちがいらっしゃるのですよね。
 
一ノ蔵の方からこのお話をお伺いした際に、さらにもう一つお伺いしたことがありました。神戸に灘という酒造メーカーがたくさん集まっている地域があります。関西では「灘の生一本(きいっぽん)」というと有名なのですが、こちらも阪神大震災の際に大被害を受けたことがあり、東北の復興支援に力をいれていらっしゃる酒造メーカーがたくさんあります。
 
東北で震災の被害を受け、大ダメージを受けた酒造メーカーのために、灘から酒造メーカーを再起できるように、設備一式を寄付した酒造メーカーさんもいらっしゃったとのこと。それ以外にも、お金、機器、人など、ありとあらゆる支援をされていらっしゃいます。
 
僕、そして当社も、この方々に比べると微々たるものですが、少しずつポイントを絞って支援をしています。それは、本業をきちんとやっているから出来ることですよね。本業を放り出して、なんて無理です。本業を疎かにするのも本末転倒です。決して、僕たちは仙人ではないので、霞を食べて生きていくことは出来ません。
 
テレワークなど新しいワークスタイルを取り入れる中で、ボランティアに精を出す人も増えていると聞きます。それはとっても素晴らしいことですよね。ただし、それで本業が疎かになってはいけない。どうやってボランティアにリソースを割くか、そのために新しい働き方を考える。順序を間違えてはいけないですね。

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