【新しい働き方14】会社の進化・変化と、その速度で成長できる社員
以前、とある老舗旅館も(100年以上)の社長が「実は結構進化し、変化してきているんです」と仰有ってました。老舗旅館なので、変えないことがいいのかと思っていると、時代に合わせてどんどん変化を取り入れているというのです。なるほど、平成も四半世紀過ぎたこの時代に、明治時代や大正時代のままのサービス、接客、食事、そして会社としてのあり方が同じままであるはずはないのですよね。
当社のお客様で、ある大企業の社長が以前仰有られた言葉が印象的でした。
「10年前なら、イシンさんのようなベンチャー企業に仕事をお願いすることはなかった」
この話は、こう続きます。
「10年前なら、出入りの大手IT企業に依頼していたと思う。しかし今は、スマートデバイスに詳しいのはイシンさんのようなベンチャーだし、スピード重視だから、それに見合う会社と付き合ってべきだ」
これには大変納得しました。普段は気にせず、いろいろな大企業、大きな会社のお客様とお付き合いしていますが、仮に昭和の時代なら、いくら当社が尖った知識やノウハウを持っていたとしても、どこかの下請け、孫受けでしか仕事が出来なかったかも知れない。
大企業でもこれだけ変化し、進化している時代に、中小企業が変化しないはずがありませんよね。しかし、中にはその変化についてこれない、あるいは変化していることにすら気付かない会社員の人たちがいるようです。一方で、いち早く気付いて、その速度、あるいはその速度以上のスピードで柔軟に対応し、成長を続けている人たちもいます。非常に頼もしいですね。
会社の進化・変化は、中にいると意外と気づきにくいものです。前職でも気付かない人たちは大勢いました。しかしそれでは「茹でガエル」になってしまいかねませんよね。
会社の変化は、事業内容が全然違うものになるとか、生産するものが変わるといった目に見えるものは意外と少なく、取り扱いのラインナップが変わるとか、見せ方が変わるといったものが多く、社内にいるよりもむしろ社外から見るほうが気づきやすいものです。しかし、気付かない人は自社のホームページの更新にすら気付かないので、何が変わっているのかはわからないですし、変わっていることすら気付かない。
一方で、変化に対応できる人はアンテナが高いです。常に「必要な」情報の収集をしていますし、自分を磨くことも怠らない。まさに「ウサギとカメ」です。いや、変化できる人は「サボらないウサギ」なのかも。
よく子供たちが有名なスポーツ選手に「どうしたらそうなれますか?」と質問していますが、回答は決まって「毎日練習する」といったものですよね。地道な努力が成長に繋がるのだと思います。何歳になっても成長し続ける、成長しようと考える人間でありたいと思います。