会社は何のためにあるのか?あなたの仕事は誰のためにあるのか?
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このコラムに出てくる立川談志さん。僕が以前事務局長として関わっていたサイバー大学でも、吉村作治学長(当時)と懇意にされていた関係で、授業を持ってくださっていました。落語界では異端児とも言われる方で、いろいろなことをズバズバ言い過ぎることでも有名。その談志さんのお話だそうです。
学校は誰のためにあるか知ってるかい? もちろん、教師のためにある。それじゃ病院はどうだい? 医者と看護婦のためにある。奴らを食わせなきゃ、病院なんて立ちいかないないからな。それなら国会は? もちろん、議員様のために決まってるじゃないか。
落語だから話を面白くするのを差し引いても、「そのとおりだ!」と感じることってありませんか?学生が学びたいことと関係ない研究をして、学生が欲しくもない本を売りつける大学の教授。もちろん、教師も医師も議員も、真剣に自分たちの「顧客」のために取り組んでいる方が多数いらっしゃることは理解した上で、こういう人たちも少なからずいる、ということなのだと思います。
では、我々ビジネスパーソンに置き換えてみると、僕たちの会社ってなんのために存在しているのでしょうか。当社の場合、理念に「Do for Others」と謳っており、顧客企業の約に立つことが存在意義だとしています。しかし、一方で「経営者になった以上、雇用を生み出すことも自分の役目」だと公言しておりまして、つまり仕事を作り出して人を採用する、社員を増やす、ということも考えています。つまり、「社員のための会社」でもあるわけです。ここで、順序を間違えてはいけないのですが。
じゃあ、自分自身に与えられた仕事、あるいは自主的に選んだ仕事は何のために、あるいは誰のためにあるのか。もちろん、自分自身のためにあるという視点もありますが、それだけになっていないか。ここは嘘偽りなく自問自答してみる。本当に、自分のため「だけ」の仕事になっていないか。自分の上流、下流の人たちが困っていないか。当社の「Do for Others」は、当社のお客様のためであるわけですが、個々人で見ることも必要だと思っています。自分以外の人のためになっている仕事なのか。
談志さんのお言葉と、この誠の記事のおかげで、少し考えてみる機会になりました。ありがとうございます!
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