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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

真夏の方程式で考える選択の問題と議論のあり方

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昨日、レイトショーで「真夏の方程式」を観てきました。ご存知のかたも多いと思いますが、福山雅治さん主演のドラマ、ガリレオのシリーズですね。今回も大変楽しんできました。内容はネタバレになってはいけませんので書きませんが、この映画で感じたことを。

この中で、とある議論に対して湯川教授が「選択」という言葉を使います。ビジネスの場でもありがちなのは、ゼロか100か、という議論です。何かを実行するにおいて、100進めるのか、ゼロのまま何も動かないのか。これって実は、議論の時間の浪費であり、最大のリスクだと思うことがあります。

たとえば、iPadを導入して営業の効率化を図りたい営業部門があり、一方でセキュリティを心配する情報システム部門がある。この両方で相容れないため、何度も会議を開催したところで、なかなか前に進まない。よくある話です。

僕はいつも、データの仕分けというお話をさせていただいています。つまり、持ち出すデータをゼロか100かで議論するのではなく、持ちだしてもリスクの低いデータと、絶対持ち出すべきではないデータを同列に議論する必要はありませんし、するべきではない。度のデータは持ちだしてもよいと判断し、どのデータはダメと決定するか、ということをしない限り、議論は前に進みません。そしてそのデータを判断できるのは情報システム部門ではないことが多いのですね。情報システム部門が責任を持っているのは、データの管理方法であって、データの中身ではないことが多いからです。もちろん、データの仕分けはものすごく大変なので、当社ではそこに入り込んでお手伝いすることさえあります。

ゼロか100かという議論に費やす時間ももったいないですね。なんでもかんでも反対するのではなく、また無理やり推進するのでもなく、どうするとより良くなるのか、という一つ上の視点で考えてみる。そうすることで、一歩前進できるのだと思います。

この映画を観て、いろいろと感じることがあり、また学ぶことができました。あ、杏さんは相変わらず素敵な女優さんでした。^^

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