英語は会話力よりも、英語に対する恐怖からの脱却
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先日、世界大学ランキングについて書いたところ、「日本人は英語が怖いんだ」というコメントを下さった方がいらっしゃいました。なるほど。それは僕も分かるところがあります。僕自身、イギリス人に道を聞かれて焦っていた英語の先生に習っていたこともあり(笑)、18歳でシンガポールに行ったときは、「僕は英語を話せない」と思い込んでいました。だから、誰か話せる人がいると、いつもその人を頼る。イメージで言うと、その人の背中に隠れているような感じです。
レストランに行っても、ジュース一つ頼めない。どう頼むのが正しいか分からないから、なんですが。あるとき、一緒にいらっしゃった方が、僕のオレンジジュースを「One Orangejuice, Please」と注文してくれたのです。たったそれだけかよ!と。それなら僕も言えるじゃん!
ウソです。言えなかったんです。怖かったから。たぶんそうです。正解を求めるあまり、喋れなかったんですね。その正解とは、文法もそうですが、発音もです。正しい発音で話せる自信がないから、話さなかったんですね。いま考えてみると、話さないのだから上達するわけがないのですが。
その方のおかげで、授業でも活発に話せるようになりました。間違った言い回しをすれば、教授や学生が教えてくれます。それでいいんですよね。大事なことは、伝えるべきことを積極的に発言することなのですから。
日本人は英語を話せない人が多い、と言いますが、話さないだけではないのかな、と。その「話さない」というものにも2つあって、一つは英語に自信がないから話さない。もう一つは、話すべき内容がないから話さない、なのかも。だとすると、前者は恐怖から脱却する努力で解決する気がします。後者は・・・、後日にでも。
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