オルタナティブ・ブログ > 「走れ!プロジェクトマネージャー!」 >

スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

現代的な労務管理が必要になる

»

タブレットで直行直帰も コクヨがクラウドで勤務多様化(日経新聞有料サイト)

コクヨさんが、タブレット、スマートフォン、そしてメールサービスもクラウド化し、社内SNSで情報を共有し、タブレットでのWeb会議を導入されたようです。(PCは1,000台削減)
 
こういう取り組みは他社でも始まっていますね。自宅勤務、直行直帰といったことが普通になると、今までの「会社に出てきた社員を管理」する仕組みでは管理もケアも出来ません。「週40時間」という枠組みでも管理が難しくなります。そもそも出社してこない、というのは旧来の管理方法では想定されていませんし、労働基準法でも基本的に時間精算の概念ですから、根本的に現代には合わなくなってきています。
 
もちろん、ベテラン社員と新人では管理もケアも方法・手段が違って然るべきでしょうし、取り組みも変わるのでしょうが、おそらくいちばん困るのはマネージャー職なのではないか、と思います。まず出社してこないという時点で、「仕事をしているのかどうか」をどう確認するのか。性悪説で管理しようとすると、いくら時間を費やしても管理しきれないでしょうし。(そもそも管理という言葉が持つ意味だけでは無理でしょうね)
 
クラウド化、スマートフォン、タブレットを持つことで、いつでも仕事が出来る、という便利さの裏で、時間で区切ることが困難になってきています。自分自身と会社との関係性(関わり方という意味で)も、見直す時期に来ているのかも知れません。上司が帰らないから帰れない、なんてことをやっているような時代ではなくなってきていますね。出社してこないのですから、帰るも帰らないもないわけですし。
 
就業管理、ケア、評価、さまざまなところで見直しが出てきそうですね。
Comment(0)