【就活生へ】夢は喰えない、数字は喰える、文字は?
8月も今日で終わり。夏休みを取られた方も多いことと思います。悔いのない8月になったでしょうか。
ちょっとばかり事情があってマンガを読み始めています。全然新しくないのですが、ドラゴン桜。ご存じの通り、 どうしようもない高校が破綻しかけて、再生の方針として進学校を目指す、というものです。まだ読み始めたばかりなのですが、その冒頭のところで熱血先生が「東大進学100名を目指すとかではなく、夢のある学校に」という言葉を口にして、主人公である桜木建二から怒鳴られます。
「夢」という言葉の定義はいろいろありますが、「夢」が空想や妄想であるのなら、それは現実化しないわけです。それでは霞を食って生きるようなもので、喰えない。現実的に達成するような「夢」ならいいのですけどね。
一方で主人公の桜木建二は、「東大進学100名」という具体的な数字で示します。これが現実的かどうか、という議論もあるのでしょうけれど、数字なら検証できますし、空想や妄想かどうか、というのも、測ることができるわけですね。
世の中すべてのことを数字に置き換えることがいい、とは思っていません。文字で伝えるべきこともありますし、企業の理念や指針を数字で表すと素っ気もないものになってしまうでしょう。しかし、数字で示すことはとても重要だと考えています。少なくとも我々ビジネスパーソンは、最終的に数字が結果なのですね。お金だけでなく。
就活生の中には、お金儲けのことを口にするのは汚いことで、もっと夢のある企業を探し求めている、なんて人がいます。そういう人ほど就職が決まらない。自分が一生やり続ける仕事を探す、なんてのもかなり困難な話です。今朝、地下鉄の中吊りに不動産広告があったのですが「10年後の理想の間取りを、今考えるのは無理」というコピーがありました。10年後の家族も分からないですし、介護とか、見えない要素があるのに確定させるのは難しい、ということですよね。人生も同じだと思います。
我々はバクではないので、夢(今は空想や妄想の意) は喰えません。じゃあ、(親に寄生することなく)何を喰って生きていくのか。自ずと答えは見えてきそうですね。