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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

反論は自分の意見、批判だけは評論家になってしまう

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ゴールデンウィークの真っ最中の方も多いですね。ソフトバンクは、今日は恩人感謝の日という休日。5月2日を休みにしておくと、例えば今年なら1日を休むだけで9連休になるので、効率良く休ませるための休日になっているのですね。当社はそこまで余裕がなく、昨日も今日もフルにお仕事です。社員に「もっと休め」と言える会社にしなくては、という思いもあり。

今朝、「「もしドラ」は売れないと思っていた(ドワンゴ川上会長)」という対談記事を読みました。以前、iPad on Business夏野剛さんの取材をさせていただいたのはドワンゴの応接室だったのですが、川上さんのことはあまりよく存じ上げず、今回そのお人柄がよく分かる文章である気がしました。

僕自身、もしドラを紙の本で買うのは気恥ずかしくて買えず、iPhoneアプリになってから購入しました。が、正直申し上げておもしろいものとは思いませんでした。もっとリアルなほうがいい。川上さんもおっしゃってますが、岩崎さんご自身が登場するほうがおもしろいと思っていたので、どこにも書評を書いたことはありませんでした。

しかし、川上さんもおっしゃっているとおり、爆発的なヒットで超ベストセラー本ですよね。岩崎さんは昨年110回の講演を行なったということですが、これももしドラ効果でしょう。僕にも見る目がなかったということでしょうね。もちろん、ベストセラー本を探すのが仕事ではないので、僕には役立たなかった、という言い方が正しいのだとは思います。しかし、その後ももしドラを真似た女子高生タッチの装丁本が続々と出てきたのも、もしドラ効果ですよね。すごいと思います。

このお二人の会話を拝読していて感じたのは、お二人とも反論は反論でキッチリなさる。決して批判ではないのですよね。僕は、「反論」と「批判」という二つの言葉には、定義以前に全く違うニュアンスが含まれていると考えています。反論は自分の意見。自分の考えがなければ、反論できないのですよね。「それは違う。なぜなら・・・」というように、反論の理由を説明しなくてはならないからです。

一方で、批判は後出しじゃんけんのようなもので、誰かが行なったこと、誰かの意見に対して「それはおかしいよ」という言い方で終わってしまうことが多いように感じます。最近では、会社員兼評論家なのか、会社員兼批判家なのか分かりませんが、決して建設的ではない言葉を発する人が目立つように感じています。はい、増えたのではなく、目立つだけだと思っているのですが。

「それはおかしい」もしそう感じるのであれば、その理由をきちんと考えてみることが必要だと思っています。仮に先輩が、あるいは上司が批判をする人だったとしても、自分まで批判家になる必要はないと思うんですよね。自分は自分。自分は建設的な反論が言える人間であればいい、と。

新入社員研修も一段落の時期かと思いますが、ぜひ建設的な意見が言える人になっていただきたいと感じた今日この頃です。

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