「やって見せる」「やらせて見せる」って、本当にできますか?
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」など、数々の名言を持つ山本五十六元帥。ご存じの方も多いと思いますが、大日本帝国海軍の大将であった方です。
僕は、部下や後輩に対して、ついつい細かい部分まで口を出してしまいがちです。やって見せることは、比較的多くの人も出来ると思うのですが、「やらせて見せる」ということが難しいのだと感じています。ま、「やらせて」という言葉は好きではないので「やってもらう」というほうが僕の性に合うのですが、細かい言葉の使い方はともかくとして、「やってもらう」ときに、あれこれ口を出してしまうのが僕のわるいところ。分かっているつもりなのに、ついつい口を出してしまうため、なかなか一人で出来るようにならない。もっと正確に言うと、一人でやるところを見ることができない、ということになってしまうのですね。
これって、子育てに例えると、子供がひとり歩きを始める。おそらく1歳くらいでしょうか。その頃に、子供が転ぶまえに手を差し出してしまう。こんなことになってしまう気がしています。
よく、子供が独り立ちするようになると、「親の子離れ」が課題になることがありますが、社内でも同じですよね。僕が、あるいは管理職の人たちが部下を遠くから見守ることができるか、ということが課題なんでしょうね。あ、放置プレイは別ですけどね。放置プレイは全然ダメですけど、離れて見守ることが重要であるように思います。
「任せる」簡単なようで、実は自分の心のコントロールが重要なことなのだろうと痛感します。部下の成長の前に、自分の成長ですよね。(猛省)