ネットの中の人は取り残される
最近は、リアルに充実している人をリア充と呼んでみたり、Face to Faceではないコミュニケーションが増えているわけですが、一方でネットの中に閉じこもってしまう人もいるようです。
前から感じていることなのですが、ネットが普及し、ツイッターやフェースブックなどのソーシャルネットワークサービスあるいはソーシャルメディアと呼ばれるものが普及したことで、今まで知られていなかった人が有名になってきました。特に、ジャーナリストの方には多いですよね。個人名はさておき、ヒット本を出版されたり、講演に奔走されていたり。
一方で、そういうところを目指してもどうにもうまくいかない人も少なくないと聞きます。それは、何が違うのでしょうか。
僕自身も、何名かのジャーナリスト、あるいはアルファブロガーとして選出されたことのある方々とお話をしたことがありますが、こういう方々にとって、ネットもツールでしか無い、ということなんですね。膨大な情報をネットで発信していらっしゃるわけですが、ネットが全てではないということ。ネットで情報を発信し、あるいは収集しているわけですが、実はコミュニケーション全体を俯瞰して、ここはネット、ここは電話、あるいは対面で、というように使い分けていらっしゃる。ネットの中に引き篭っているわけではない、ということのようです。
コミュニケーションツールの常識は、業界によって、そして人によって違いますからね。普段ネットで情報発信されている方でも、電話でお話する方がいい場合もありますし、対面で打ち合わせをするほうがいい場合もあるわけです。そこを勘違いして、ネットの中が全てだと思い込んでしまうと、取り残されるように思います。実は自分と同じようなコミュニケーションをとっていると思い込んでいる人は、リアルに飛び回り、人と会って打ち合わせを重ね、それをまたネットの情報として発信しているわけですから、情報量も増えるでしょうし、発信する情報の質も高まります。
ネットは必要不可欠なツールであるわけですが、それを上手に使わないと、ネットの中に取り残されてしまう。そんな時代も遠くない気がする今日この頃です。