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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

部下に期待してはいけない

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 先日、上司に完璧を求めてはいけない、ということを書きましたが、今度はその逆。ま、部下に完璧を求める人は少ないかも知れませんが(いますけど)、そもそも部下にはどの程度期待をするべきか、ということなんですね。

 部下というのは、役職上そうなっているだけで、実質は部下のほうがスキルも経験も上、という職場もあると思います。特に、外資系企業では普通にあり得る話ですね。ベンチャーはいろいろだと思います。「立ち上げ時からいるから」という理由だけで、それなりのポジションにいる人を見かけることもありますので。

 ただ、一般的に「部下」というと、在職期間も上司より短く、経験やスキルも上司のほうが上であることが多いと思います。そんな中で、部下にどこまで期待をするのか、ということは、普段あんまり考えないと思います。僕も前職から、ここは結構悩んだところでもあります。

 僕自身、管理職歴26年なのですが、そこから得た(ものすごく大ざっぱな)答えは「部下には期待してはいけない」です。期待し過ぎることはもとより、そもそも期待してはいけない、という大ざっぱな答えなんですね。ここは反論も多いとは思いますが。

 つまりこういうことです。マネージャー職の皆さんが、部下に期待するから腹が立った、という経験はありません? たしかに仕事を任せるわけですから、何らかの成果に期待するわけです。期待しているのに、起き得ること。

1.期待していた時期に報告が来ない
2.打ち合わせしようと思ったら体調不良で休んでいる
3.頼んだ資料が期待していたレベルではない
4.頼んだ仕事を後回しにして、他の仕事をしている
5.優先順位が違うと感じる

 まだ他にもありますよね。期待していたのに、なんか残念に感じること。でもね、これって上司が勝手に期待しているところがあると思うんですよね。ちゃんと部下に伝えないで勝手に期待しているから、期待通りではない、と苛立ってしまう。

 日々の仕事の中で、なかなか難しいとは思うんですが、何を期待しているのか、ということを部下に伝えないままに指示をしていることって多いように感じます。これは僕自身もありがちなのですが。
 部下に伝え、それでもやってこなかったらガッツリ叱っていいのだと思います。しかし、それを伝えないままにやってこない、というのは愚痴になってしまうことが多いように思います。また、一回伝えたらOKというものでもないですよね。部下が理解し、実践するまで言い続ける根気というのも必要だったり。

 当社の社員も、当社に来てから1年以上経ちますので、僕自身がついつい伝えることを忘れてしまいがちです。勝手に期待して、それは違う、なんて思いがち。反省することが多い今日この頃です。

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