上司に完璧を求めてはいけない
永井さんの「「自分がストッパーになっていないか?」と考えてみると、意外と仕事は進む」を拝読していて、まったくもって同意。
僕自身もそうなのですが、つい人のミスや、人がやっていないことには気がついてしまいます。そりゃ、そうですよね。それでこっちは困っていたり、待っているわけですから。「とっととやってくれよ」という気持ちでいるわけです。それが、日をまたいで、あるいは週をまたいでくると、「いい加減にしろよ」と思い出します。この頃には、こっちはかなりイライラしているわけですよね。こちらからは、既に依頼し、あるいは伝えているわけですから、こちらには何も落ち度はないはず。それが上司だから、余計に腹が立つ。
しかし、よーく考えてみると、ここには、大きく二つの誤解があることに気付きます。
1.依頼事項は、上司に伝わっている
2.上司は、依頼されたことを絶対忘れない
最近は、メールでやり取りすることが一般化しているせいで、「メールを出した」=「自分のパートは終了」と思い込んでいる人がいます。しかし、この「自分のパート」が問題で、相手に伝えること、やってもらうことまでが仕事であるわけで、そう考えるとメールでも手紙でも、電話でも対面でも、伝える手段は何でもよくて、さらにやってくれているか、やってくれたか、期限を含めてフォローアップしないといけないわけですね。メールを送っただけでは、それが伝わっていないかも知れない。上司は、それを自分がやらないといけない、と認識していないかも知れない。たとえ、そのメールが完璧な文章だったとしても、です。
そして、上司も人間。絶対忘れないとは限らない。「伝えましたよね?」は無駄な会話でしかなく、フォローアップしていればいいはず。自分がメールでCCだったから見逃した、なんてのは何も言い訳にはならず。
在社年数で出世が決まる時代ではなくなっています。早く上にあがる人と、そうではない人の差は、こういうところからも変わってくるように感じます。僕自身も、自分自身がストッパー、ブレーキになってしまわないように、気をつけなくてはと強く思う次第です。