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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

自分の仕事を日本語で説明できるか

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 昨日はなにやらMacBook AirのFirefoxでこのブログにログインできなくなり、今日はオフィスのMacBook Proからアクセスしている大木です。いまだにMacBook Airの問題は解決できず。。。うーん。

 さて、皆さんはご自身の仕事を日本語で説明できるでしょうか?全く違う業界の人に、あるいは中学生に、相手が分かるように説明できるでしょうか。

 境治さんのテレビは生き残れるのか に、「クリエイターという言葉のまやかし」という節があります。このパートを少しばかり引用させていただきます。

「クリエイター」という言葉がある。コンテンツの制作に携わる人はそう呼ばれる。映画制作において監督や脚本家は「クリエイター」だし、広告制作ではコピーライターやプランナーは「クリエイター」だった。「クリエイター」と呼ばれると特殊な能力を持っている、特別な人材だという気持ちになれたし、丁重な扱いを受けたりもした。
だが、英語のcreatorとは「創造主・神」という意味であって、制作活動での特殊な職種の人々に対して使われることはないそうだ。商品などの「考案者・創案者」という意味もあるが、職業についての言葉ではない。
それなのになぜか、日本のぼくたちはこの「クリエイター」という言葉を使ってきた。この時点で大きな間違いだ。

 これって、他の業界でも同じようなことってないでしょうか。ディレクター、プロデューサー、プロジェクトマネージャーだって定義されていないことが多いように感じます。

 もちろん、その業界、その会社の周辺では定義されていることがほとんどでしょうが、それが明確に伝わらないまま、職種名だけが一人歩きすることが多いのではないかな、と。
 ましてや、就職活動中の学生や、転職活動をしている人が「僕は××プロデューサー職になりたいんです」などと言っているのを見ると、「理解してる?」と聴きたくもなるものです。

 僕が20代の頃、新卒の面接をしていると「企画の仕事がしたいです」という人がたくさんいました。「企画ってなんの?」と質問すると返答が返ってこないことがほとんど。「企画」と言っても、当然幅広いですし、企画周辺にはいわゆる「作業」だってたくさんあるわけです。それがきちんと理解されていない。

 当社では社員に、自分の仕事をひと言、あるいはカンタンに説明できるように、と言っています。「僕の仕事は、メディアプロデューサーで」とか「コンテンツディレクターなんです」と言われても、それがなにやらさっぱり分からない人がほとんどではないでしょうか。僕も、分かりません。

 社内の役職がカタカナ(英語ではなく)だったとしても、外に出るときちんと日本語で説明しないといけない場面に出くわすことがあると思います。普段から日本語で考える習慣がついていないと、相手に伝わりづらいですよね。あ、いや、英語で考えてもいいのですが、英語ではなく、カタカタでなんとなく理解していても、それは誰にも伝わらないということなのだなあ、と感じた次第です。

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