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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「いま、僕たちは何ができるのか」田坂広志講演を聴いて考える

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永井さんのブログで知った田坂広志さんの講演をポッドキャストで聴きました。僕は田坂さん信者というわけではありませんが、はっきりモノを仰有る方なので、そこがいいと思っています。

 田坂さんは以前より社会起業家フォーラムというものを運営されています。正確には覚えていませんが、ソフィアバンクという会社が2000年設立なので、その頃から出来ていたように記憶しています。当時は、ちょこっと仕事で関わっていました。
 
 一昨年、このブログで社会起業家について書かせていただいたのですが、どうも社会起業家という言葉の意味が正しく理解されていなかった記憶があります。社会起業家というと、一般的にはボランティアとか、NPOといったイメージが強いようですが、Wikipediaによると「社会起業家(社会的企業家)により行われる事業は、社会的企業(ソーシャル・エンタープライズ、Social Enterprise)と表現されている」となっています。少し分かりづらいですが、田坂さんによると「一般的な企業でも、社会的に役立つことをする」ことから始まるというわけです。社会に役立つということは、公共事業などだけではなく、その仕事を役立つ、助かると思ってくれる人がいる、ということだと思うのですね。つまり、僕たちの日々の仕事そのものが、社会起業家のスタートであるということなのだろうと思います。わざわざそのためのNPOを作るとかしなくても、今の会社でできること、今の会社員生活の中でもできることだということですね。
 
 田坂さんも講演の中で、「何か特別なことではなく、目の前にある仕事をきちんとやることが第一歩」というお話をされています。東北で災害があったからボランティアで現地に行く、ということも素晴らしいことだと思います。現地に行って、本当に役立つことをしている方々もいらっしゃいます。神戸で阪神大震災を経験した人たちも現地で活躍されているという情報をいただきました。素晴らしいことです。
 
 しかし、現地に行けないから、あるいは多額の募金を出来ないから、その人は何も社会に役立っていないのか、というと、そういうことではないと思うのですね。目の前にある仕事をきちんとやる。そして、無闇に自粛せず、普通に生活をする。それを、経済活動と呼んでいる方々もいらっしゃるようですが。
 
 これは企業での活動のみならず、社会活動においても言えることだと思います。浅草で有名な三社祭が中止(5月22日予定)という発表がありました。神田明神の神田祭も中止(5月15日予定)になりました。僕の地元墨田区でも、次々と6月の祭りの中止が発表されています。これもどうなんだろう、と思います。本当にやらないことが正しい選択なのだろうか、と。
 
 やるべきことをきちんとやる。これが第一歩であるように、強く感じました。僕も、そして当社も、改めて本業に邁進したいと考えている次第です。

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