紹介者責任ということ
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ビジネスにおいて、人を紹介したり、紹介されたりということって少なくありません。ただ、僕は人を紹介する場合、非常に慎重になります。このお二人、あるいは二社を引き合わせることが、双方にとってどんなメリットがあるのか、あるいは何が起き得るのか。
例えば会社員の頃で考えると、自社に入社したい人を紹介する、ということがあり得ます。外部で知り合ったのだけれど、プログラマとして優秀な人、あるいは優秀と思える人。で、彼は今の会社を辞めたがっている。
「だったら、うちに来ない?」
僕が若い頃、プログラマではないですが、ある人をこうやって採用したことがあります。その人は取引先だったのですが、対応はいいし、だったらうちに来ない?みたいな軽いのりです。
で、実際に来てみると、10人ちょっとの部署にも関わらず、他人の仕事には我関せず。突発的に作業が増えても、「私は関係ないので」という状態。30代の人だったので期待していたのですが、当時の部門長としては期待はずれだったわけです。部門の人や人事から「何を見てたの?」と、半分冗談だったのでしょうが、言われた僕としては紹介者責任を感じます。
このことだけではないのですが、何度か失敗やトラブルがあって、人を引き合わせる時には慎重になるようになりました。だから、紹介してもらった時にも、紹介してくださった方に失礼の無いのはもちろん、感謝の意をお伝えし、紹介の目的をきちんと果たすようにしています。大人として、当たり前のことなんですけどね。
最近になって、「あの人を紹介してほしい」「この会社を紹介してほしい」というリクエストが立て続けにあったのですが、どう考えても一方的なメリットしか感じられない。有名人に会いたい、というのと似たような状態になりかねない、と感じたときには、あえてお断りするようにしています。
昨年は、一件だけやむなく紹介したことがありましたが、それも失敗。紹介目的を果たしていないんですよねぇ。これでは相手の方に申し訳ない次第ですし、僕も面目丸つぶれです。
ソーシャルメディアで知り合う、誰かの紹介で知り合う。どんな場合であろうと、大人として人の顔をつぶすようなことはしないようにしなくては、と改めて感じている今日この頃です。
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